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  作者:ヤチナツ
ジャンル:コメディ
 出版年:2020年
 出版国:日本
 出版社:同人冊子
ページ数:104ページ
読書回数:1回
  評価:★による定評評価はおこがましいため、今回は割愛させていただきます。
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【あらすじ】

 天才的なワードセンスで皆に愛されるボブ女子きみちゃん、月星座占いと悩み相談が得意な心優しきメガネ女子りさこちゃん、兄貴と姉御の肌を併せ持つ頼れるボーイッシュ女子こはるさん。同じ会社に勤める三人娘は夜な夜などこかで集まって、酒の肴に恋や愛や性について赤裸々に報告し合っていた。ダメな男、ズルい女、それぞれのダサい本音、隣の席から聞こえる今宵の報告は――。

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【感想的な雑文】

 更新されたら意識して読んでいた作品が明日12日に初書籍化されると聞き、単行本をネット予約した後、作者のヤチナツさんが昨年2月に開催されたCOMITIA131で限定販売した同人冊子の復刻ダウンロード版(PDF式)を久々に読み直した。

 あらすじでも書いたように、仲良いアラサー女子3人を中心とした出来事や体験談を通して、彼女たちと彼女たちを取り巻く女性陣の様々な接点の物語が始まる(ちなみに、この記事での性別は心の性別を指し、身体的男性のトランスジェンダーも女性となります)。

 昔から女性と縁のない生活の身にとって、同じ世代の女性たちが抱えるリアルな悩みを読み知るのは若干スリルであり結構グロテスクでもあるが、「異性だから」って向こうの悩みを知らなくていい理由にはならない。むしろ能動的に知ろうと思うことで、(ご時世的な理由で直接手助けすることできなくても)知っていることで生まれる「何かしらの形」としてサポートができると思う。理解の意識、そういう意識をコメディドラマを通して私に与えてくれた。

 主人公の3人は性格もファッションも物事の価値観も違う。これが現実だったら、おそらく友達にはならないけど、そんな彼女たちが仲良いのは、3人とも他人に対する「理解の意識」が備わっているからだと思う。たとえば誰かが「元彼のヘンテコな癖」を話したとき、普通なら「何それキモっ!w」と一言で片づけてしまうところを、残りの2人は知恵と経験と勘で「きっと、こういう理由があったんじゃない?」と推測する。

 考えるというのは大変しんどい行為で、たとえ一時的でも対象者の人生を背負うことになる。誰もが自分のことでいっぱいいっぱいで、正直に言って他人の人生も背負うほど人は本当は優しくない。だけど、逆に彼女たちは書類運びを手伝う感覚で相手の相談に乗るし、おやつを共有する感覚で他の意見を訊く。そこには複雑な心理や計算があるわけではなく、ただ単に「やさしい」だけ、それも底抜けに(ただし女の敵には容赦ない)。だから「愛」が心を受け入れると書くように「理解を示す」のも一種の「愛…!!」なのだ。

 この作品に登場する人たちの例と悩みは決して他人事ではなく、そして男性特有の「コイツは俺に惚れてる」と驕っている描写には同じ男性の自分にとってグサッと突き刺さる…。どれのどこまでがフィクションなのか分からないけれど、男性陣のお前ら、まあ、これを読んで勉強しとけ。その下心、女性陣にすべて筒抜けだから…。

 また、読者に直接話しかけるのではなく、彼女たちの会話内で終わらせる。これもあらすじでも書いた隣の席からちょっと聞こえてきたぐらいの距離感が絶妙に心地よい。その距離から「フェンシングセッ久(読み方は察して)」「コンテンホ゜ラリーチンホ゜」「豚フォルダ」「母より大きな、オカママインド」、こんな破壊力抜群なパワーワードらが聞こえてきたら、もう席を外すわけにはいかない。もうちょっと詳しく聞くためには財布から1050円(ダウンロード代)握りしめるしかない。

 だけど、明日12日まで待てば+100円ちょっとで単行本(電子版も同時発売)が買えるので、正直なところ同人版を買う必要はないかもしれない。だけど、私はこの出版社にまだ整えられていない、情熱が迸る粗削りの、荒々しくて猛々しく初々しい言画の息吹がたまらなく好きです。

 もう何回目の経験なのか分からなくなりましたが、応援していた連載作が一冊の本として認められるのは、やっぱり感慨深いものがあります。そして、今回のこの一冊も私の思い出になると思います。ヤチナツさん、この度は『20時過ぎの報告会』書籍化おめでとうございます!!

(※まだまだ書きたいことありますが、続きは単行本版の感想で)

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【本日の参考文献】

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【あとがき】

 主人公のひとりで個人的に推しのキャラ、メガネ女子「りさこちゃん」の趣味のひとつが独学で学んだ占い(占う側)で、(本人は隠していますが)作中で登場人物たちのお悩みを数々解決していくんですが、実は、これ誰にも話したことないんですけど…実は自分も占い(占う側)やってるんですよ。もうかれこれ10年近く。

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 りさこちゃんは、生年月日の数字をバラバラにして一桁になるまで足していった数字「運命数」の運勢と相性を占う「カバラ数秘術」と、太陽・月・惑星・星座の位置で運勢と相性を占う「ホロスコープ」のふたつを扱います。

 私のはタロットカードのひとつで、全78枚のうちの「大アルカナ」と呼ばれる絵柄21枚で運勢と相性を占う手法(やり方がたくさんある)を扱います。しかも誰にも言わず相談されずで10年間ひとりだけでひたすらタロットカードをめくって遊んでいました…。

 タロットカード始めたのは、そもそも少し興味あったというのもあるのですが、それよりも「タロットカードって何かカッコいい」という中2な理由でした。作中でりさこさんは「クソスピリチュアル女」という称号(こはるさん命名)を持っていますが、また別の意味で私もクソスピリチュアル野郎でございます。りさこさんは相談に乗る責任感から途中で「占い師見習いおばさん」に昇格しますが、誰にも話さないでいた私は「クソスピ野郎」のままでございます。

「占い師見習いおじさん」、字面クソ最悪ですが…内心では誰か救ってみたいですし、占い歴も10年目、もうそろそろ昇格したいので、お茶をする形でりさこちゃんと対談したいです…。美人だし優しいし可愛いし理想の先輩…あっでも年齢ほぼ近いからタメの可能性あるな。でもね、そんなのって本当にどうでもよくて、カッコいい女性というのはいつでも誰でも憧れる…!!
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