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 吾輩は根暗である。職歴はまだ無い。端の多い生涯を送って来ました。――みんなが当たり前に持っている見えないモノが生まれつき持っていない「私」。たった一つだけ足りない、それだけで日常は異常を孕み始める。常識というような空漠たる概念を、どう学べばいいか知らないし分からない。けれど常識はそれを決して許さない。これはつまらない絶望と希望で構成された日々の中で「私」を考え、そして失敗するまでの軌跡譚……という執拗な説明文から筆者(LD:学習障害)の悪癖が分かる共感度0%な長文ブログです。

タグ:間宮祥太朗



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  監督:小林啓一
キャスト:間宮祥太朗、桜井日奈子
ジャンル:恋愛
 製作年:2019年
 製作国:日本
上映時間:122分
  評価:★★★★☆
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【あらすじ】

「死ぬ」が口癖の鹿野ななと「殺す」が口癖の小坂れい、恋に生きる撫子と愛を知らない八千代、生きることが下手な地味子と上手すぎて不器用なきゃぴ子。同じ高校で別々に過ごす3組6人であったが……。

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【感想的な雑文】

 今年も9名の逮捕者と数多のゴミ拾い者が呻き蠢いた渋谷ハロウィンの10月31日夜、そこから東京メトロ銀座線で6駅ほど離れた虎ノ門のニッショーホール(日本消防会館)にて開催の本作試写会に参加しました。

 漫画家・イラストレーターの世紀末さんが自身のTwitterで発表し、10代20代を中心に絶大な支持を得たSNS漫画『殺さない彼と死なない彼女』を実写映画化。

 Twitter投稿からずっと見守り、原作本も発売日に購入し、読み終わった後10分ほど何も考えれず呆然となって読み返したほど思い入れのある作品だったので、漫画特有の表現との相違など大人の事情は多少あるとしても原作を損ねるようなクオリティでは許しませんぜ体勢で観賞に挑んだのですが、その結果はかなりというか相当の良い意味で裏切られました。

「みんな、画面の中で生きてる…!!!」

 もちろん最初は小坂れい演じる間宮祥太朗さん(撮影時点で25歳)の制服姿に『アオハライド(2014年)』の東出昌大さん(撮影時点で25歳)にも感じた「こ、これで高校生っすか…?」があったが、物語が経つにつれ気づいたのが小坂は全てが婉曲でしか表現できず、その歪んだ内面が間宮さんの鋭い表情という媒体を通じて露呈して、エンドロールで名前が出てくるまで“間宮”の字が頭から消えていました。ちょっと顔が良いとかの理由では配役できない小坂の存在は、間宮さんのおかげで生きました。良い演技をありがとうございます!

 そして本作の主軸ヒロインである鹿野ななこと桜井日奈子さんには感謝しかありません。原作のちんちくりんさが見事再現されていて、実際に町中で見たぐらいの感覚で自然な彼女を自然に見つめてしまいました。全体的にこじんまり・絶妙な口の悪さ・どたどた走る姿・くしゃっとした笑顔、作者の絵柄の関係上、実写化不可能(特に走り方)と勝手に思っていたので微笑ましいと同時に嬉しかったです。元々桜井さん自身が大変可愛い方なので、この配役の時点で軍配は成功に上がってたんだと帰りの電車に振り返って悟りました。おそらく世紀末さんの世界観を一番表現した功労者です。自然豊かな演技をありがとうございます!

 主演二人以外にも恒松裕里さん(地味子)、堀田真由さん(きゃぴ子)、箭内夢菜さん(撫子)、ゆうたろうくん(八千代)など次世代を担う若手俳優陣による瑞々しい競演もまた見逃せません。妻夫木聡さん、小栗旬さん、新垣結衣さん、本田翼さんなどが初めて世間に出たときのように彼らも後の世間が知る俳優・女優として成長する過程のその最初として注目したいポイントですね。

 このほかにも主題歌と劇中音楽を担当する奥華子さんの優しく包み込むような曲と歌詞と歌声、劇中にカメオ出演している原作者の世紀末さん渾身の初演技、原作とはちょっと違う登場人物たちの相関図、タイトル『殺さない彼と死なない彼女』の文字一部を使って並び変えると『“小坂れい”と“鹿野なな”』になる由来の仕掛け……などなど伝えたいことがたくさんあるのですが、その中でも私が一番気になったのが、上の予告でも見て分かるとおり印象的な光の表現の仕方。

 たとえば教室を照らす日光の加減が窓側と廊下側ではまったく違い、照らすものが遠くなるほど暗くなる。まあ至極当然のことなんですが、それは私たち現実の話で映画やドラマでは《照明》のおかげで必要以上の光に満ちた世界で構成されてます(時代劇のロウソクあんなに強くないしドコから光ってんの的な)。

 それが本作では余計なもの使わず、自然光と部屋の照明だけで撮影されています。安心の合成着色光不要・無添加照明です。なので明るい部分と暗い部分のムラが目立ちます。そのムラこそが彼ら自身のリアリティを隠喩しており、登場キャラが朝晴れの日に暗い気持ちで登校したって日差しはキャラの気持ちに関係なく眩しいです。よくよく考えたら現実とはそういうものです。だからこそ相対的な暗い表情が目立ち、キャラの些細な動きに観客は意識するというズルい計算が編み込まれてます。

 また陽が強くなる瞬間だけ空から現れる《光の筋》とファインダーの中に現れる《虹の筋》、この一緒には見られない二つの筋が同じ画面に存在することでエモーション、つまり登場人物の嬉しいや悲しいなどの情景を間接的に表現する手法は日本映画が昔から得意とするもので、現代でこれほど巧妙に操った作品も珍しいです。その演出をした小林啓一監督を私は初めて観たので具体的な特徴などまだ知りませんが、今回を機に何本か過去作チェックしてみたいと思います(前作『逆光の頃(2017年)』がAmazonプライムビデオで配信されてるらしいので、まずはここから)。

 以上、批評なのか感想なのか解説なのか輪郭曖昧なダラダラ文が続いてしましたが…もう一言でまとめると、

「原作を愛する人も初めての人も観に来てほしい!!!」

 これっ、これに尽きます。

 私が参加した試写会(ライブドアブログ主催)では、若い女性に限らず老若男女、幅広い客層がいて、その中には原作が好き、映画が好き、試写会に当たったなど幅広い理由があっての集合なんだと思うのですが、物語終盤に連れ、胸を締め付けられる感動的場面になると所々すすり泣く音が…。私の隣に座る50代の少し厳ついオジサンも鼻下に拳置いていて、様々な理由でたどり着いた会場の客たちが同じ画面で感動をシェアしている今に何か尊いものが奥底からこみ上げました。

「いやぁ、映画って本当に良いもんですね」--水野晴郎

 そして上映が終わったとは改めてタイトルを読み返してください。そのときに本当の意味で涙します。

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世紀末
KADOKAWA

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【あとがき】

 上映後、ロビーに出るとパンフレットの先行販売(本来なら公開日の11月15日発売)をやっていたので購入に並ぶと、受付には上映前の挨拶に登壇した小林啓一監督の姿が!

 何と今なら監督のサイン貰える上に直接お話ができる機会が得られるわけです。列の関係上、1人の持ち時間はせいぜい10秒前後。私は上記の10%ほどを100文字程度の文章にまとめたものを「あっ……うっ……すごく面白かったです」と伝えました。

 社会不適合生活によるコミュ障!!!!!

 屈辱のとき誰もがカイジ顔になる……圧倒的コミュ障!!!!!(NA:立木文彦)

 だけど監督は嫌な顔少しもせず「若い女性に限らず様々な人や世代に観てほしかったので嬉しいです。ありがとうございます!」と私の目を見ながら優しく言ってくれました。

 何なの…聖人なの…?

 そんなこと言われたら大ヒット貢献したくなるじゃない。ガチャ時のiTuneカードばりに映画チケットたくさん買っちゃうじゃない。いや財布のなか帰りの運賃+1000円ちょっとしかないけど。

 しかし貢献したい気持ちは本当の形した本物なので、ウオオオオオオ!!!!!!!……とサイン入りのパンフレットを横手に現在ここまでたどり着きました。

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 この記事を書いたことで何か変わるかな。彼らたちが出会えたように何かが変わるといいな。

 あと関係ない話だけど、パンフレット売るロビー受付で並んでるとき、監督の隣の隣にライブドアブログの名物プロデューサー、宮Pさん(?)がいました。いやご本人の顔見たことないんですよ。でもね、同じライブドアブログでニート漫画の巨星、まめきちまめこ大先生の描いた似顔絵に激似なんですよ。(良い意味で悪い意味で)2.5次元が歩いているレベルでそっくりなんですよ。

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 もしご本人だったらちょっと話したいなぁ。毎日読むほど大ファンのまめきちまめこの名物担当者だし、もし今後ブログ関係でお世話になるとしたら今のうちに挨拶的なこと済ませとくべきでは…?

 でも本人だという確証ないし、今挨拶したって何話すのか正直分かんないし、どうしたものか…。

「次の方、次の方どうぞ」

「えっ、あっ……うっ……すごく面白かったです」

 これがコミュ障の舞台裏、別名サイドストーリーです。そして確証が得られない以上は声を掛けれず帰宅しました。二兎を追う者は一兎をも得ずです。知りたかった分くやしい…。しかしサインゲットと感想伝えたこと考えたら三兎を追う者は一兎だけ得ずなので、通算打率6割6分6厘ですから即メジャーリーグ行きです。控え目に言って明るい未来しかない…!!!

 明るい未来、なんて保証はどこにもありませんが、大切な人と出会えただけは未来に希望を見いだせると思います。その大切な人のおかげで人生変わるなんて普通に考えて奇跡ですよね。

 その奇跡の瞬間を、ぜひ劇場でご覧ください。

 ただのスイーツ映画と思いきや、結構裏切られますよ(耳元に小声)。
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  監督:英勉
キャスト:土屋太鳳、間宮祥太朗
ジャンル:ラブコメ
 製作年:2017年
 製作国:日本
上映時間:98分
  評価:★★★☆☆
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【あらすじ】

(滑り止めの)工業大学に(不本意で)入学した(1浪の)新女子大生ゆきな。一目惚れした人力飛行機部のパイロットでイケメンの部長高橋先輩の勧めで二人乗り飛行機のパイロット候補になったゆきなは、当部に在籍するもう一人のパイロット坂場先輩の存在を知るが、それがメンタル最弱のヤンキーかぶれで……。

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【感想的な雑文】

 とにかく本編の主軸となるゆきな(土屋太鳳)と坂場(間宮祥太朗)の喧嘩トークが、まぁ終始やかましいっ!!!(褒め言葉)

 撮影終わる度に酸素ボンベを渡してあげたいぐらい二人が並ぶシーンはハイテンション元気フルスロットル放電エネルギッシュ有頂天で、ある意味コント番組見てるようなコメディ強めだが、途中からラブ要素がチラチラ見えてきて、結果面白い少女マンガ読んでいるような爽やかな気持ちになって、(あまり期待してなかった分)結構良かった。

 ただ理系学生にとって青春の場となる三大番組『高校生クイズ』『学生ロボコン』『鳥人間コンテスト』、そこに恋愛要素が絡むとなると、個人的にしらけてしまう…。

 あそこに出場する学生たちのほとんどが出場のために勉強以外の貴重な時間を費やして、時には耐え難い挫折を乗り越えて、そして他のチームを蹴落とす覚悟で彼らは戦って念願の優勝を掴み取る。

 甲子園が代表されるスペシャリストたちの青春群像劇!!!

 これが番組たちの最大の見物なのに無駄に美男美女の出場者がいて、対決終盤になって「私たち付き合ってまーす!」「今から告りまーす!」とか流れ関係なしにコメントし始める。

 ふざんけとんのかぁ?!!

 マジョリティが持ち合わせてないものを見せつけないで……自分たちにはそれがないことを知らせないで……(嫉妬100%)。

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土屋太鳳

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【あとがき】

※劇中の彼らに合わせてハイテンション元気フルスロットル放電エネルギッシュ有頂天でお送り致しました。
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