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 吾輩は根暗である。職歴はまだ無い。端の多い生涯を送って来ました。――みんなが当たり前に持っている見えないモノが生まれつき持っていない「私」。たった一つだけ足りない、それだけで日常は異常を孕み始める。常識というような空漠たる概念を、どう学べばいいか知らないし分からない。けれど常識はそれを決して許さない。これはつまらない絶望と希望で構成された日々の中で「私」を考え、そして失敗するまでの軌跡譚……という執拗な説明文から筆者(LD:学習障害)の悪癖が分かる共感度0%な長文ブログです。

タグ:棚

 リビングのHDDレコーダーの録画容量が少なくなってきたので、今から1年前ぐらいに録画したバラエティ番組を編集(CM抜き→DVDダビング)した。

 早送りの編集画面で番組を簡潔にチェックしていたらCM時間帯に入り、その中での自動車CMに5人組のTOKIOが映っていた。

「あーこの頃はまだ山口くんいたんだよなぁ…」

 再び早送りして次のCM時間帯に入ると、次は自動車メーカーCMに5人組のももいろクローバーZが映っていた。

「あーこの頃はまだ有安ちゃんいたんだよなぁ…」

 再び早送りして最後のCM時間帯に入ると、次は家族保険CMに元気な大杉漣が映っていた。

「あーこの頃はまだ大杉さん生きてたんだよなぁ…」

 たった1年、たった1年でこんなに世界は変わるものなのか…!?

 この番組が放送されたときの自分が今日を教えたところで心底から信じられるかどうか…。

 あの山口くんが不祥事でTOKIOを脱退して、あの有安ちゃんが独立活動でももクロを卒業して、あの大杉さんが急性心不全で死去されるなんて、どこの誰が予測した。

 たぶん1年後の今日には私はもちろん全国民が信じ難い出来事が10個以上あって、今もカウントダウンでその最初の出来事が近づいている。

 次は誰が死ぬの。

 次は誰が捕まるの。

 次は誰が脱退するの。

 そんなの誰も知らない。

 膨大な計算の範疇を超えた出来事は誰も知れないのだから、誰もが「明日は我が身」と覚えて忘れて漠然とビクビクしながら暮らすのだな。

 そうこうしている内に番組編集が終わった。この番組をDVDにダビングするが、このDVDを再び見る頃にはさっき考えていたことなど忘れていて、そして最新の信じ難い出来事に頭がいっぱいになっていると思う。

 もし1年後に何かの確認作業でこの記事を再読して、そのとき世間で何か信じ難い出来事があったら、コメント欄にでも簡潔に書いといてくれ。

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つのだじろう
秋田書店
2010-11-01

【あとがき】

 よくタイムカプセル的な意味合いで、我が子が生まれた日の全新聞を買い揃えておいて、我が子が成人を迎えたとき「お前が生まれたとき日本でこんなことがあったんだよなぁ」と家族全員で新聞を読むみたいな行事ありますが、そういうのロマンあって良いですよねぇ~!

 実は私も生まれたとき全新聞揃えたらしいんですが、私が小学生のとき我が家で紙魚(しみ:紙を食べる銀粉の虫)が大量発生して、それで本とか書類とか印刷物いくつかやられたので当時の新聞たちも被害にくらったと思います。

未来から来た口悪い発明ジジィ
「そいつらは時空に穴空けるタイム・ワームじゃ」

小学生の私
「タイム・ワーム?」

発明ジジィ
「タイム・ワームは思い出の印刷物に虫くって、そいつの過去の時空を途絶えさせてしまう危険な虫なんじゃ……」


「なんて恐ろしい虫なの…そんな怖い虫をくい止めるにはどうすれば良いの!?」

発明ジジィ
「なぁに簡単じゃ。このタイムマシンで過去に遡って新聞が入ってる棚にタンスにゴンゴン置いとくんじゃ」


「なぁーるほど! それなら未来が変わらないまま新聞が守られるね。あったま良い!」

発明ジジィ
「さあ、こんなところでモタモタしてる場合じゃないぞ。早く乗れ!」


「うんっ!!」

 ――私と発明ジジィを乗せたタイムマシンは遠い遠い時空の彼方へと飛び立った。

 うーん、『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part.1~3(1985~1990年:アメリカ)』意識したんですが、それ以前に大変くだらない内容になってしまった…。

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 いい判定が出た。

 高校最後の春休み前の予備校の模試の結果の話である。

 それまで模試は幾度も受けてきたが、ここに来て一つの現実が押し迫ってきた。

 E判定が出た。

 言っておくが良い判定ではない、E判定である。塾業界にとってE判定の紙とは、社員と講師と受験生が最も気にする偏差値の平均値を大幅に下げるだけの、算出費と用紙費と印刷費と人件費が掛かっただけの、いわばメモ用紙にすら使えないクズ紙である。

 この結果に対し『担任は激怒した』。

「お前さ、T工大(T工業大学)行きたいんでしょ? だったら普通にマズいでしょ? 独学なんて不可能なんだから塾に行けよマジで」

 正直これには困った。何故なら当初の脳内プランでは今頃は偏差値60台に入っているはずだったからだ。でも現実はその半分の30台をさまよっていた。

 高校2年の3学期期末試験の結果も8教科10科目(全1000点)で計607点(平均60.7点)。入試必須科目内の最高点は数学Bの78点で、最低点は英語の42点、入試に必要ない科目とはいえ世界史は39点(まあ世界史は試験日に1時間半も寝坊して、試験開始30秒前に到着したからなのだが…)。最も意識して勉強した物理においては66点で、一般入試を受けるには足りなさすぎる結果だった。

 では何故こんなことになったかと聞かれると、単に私の頭が私の期待を裏切るぐらいポンコツだったとしか言えなかった。

 そもそも自分の頭に疑いを抱いていないのだから、これ以上説明する必要もないだろう(ちなみにこれは学習障害とは関係ないので悪しからず)。

 渋々だが私は春休みを利用して、どこか塾を探すことにした。

 大の人嫌いで重度のコミュ症で一度では解説を理解できない私の条件を基にして真っ先にリストから上がったのが映像授業専門の予備校『T進ハイスクール』である。

 ただ家や学校の近所、通学路にもT進ハイスクールがなかったため、わざわざ違う路線の6駅先まで乗って体験授業を受けることになった。これで学校から一番近い校舎のだから通うとなったら色々と大変になる。

 当時のT進ハイスクールは今みたいなオンライン方式ではなく、受付後ろの棚に膨大なDVDが保管されており、生徒は受けたい講義DVDを申請して、そのDVDをミニテレビとDVDプレイヤーが設置された仕切られた狭い机で再生して各自受講する方式だった。

 そして体験授業では講義1回分を無料で受講できる。家族との相談で、全5教科の中で最も壊滅的な「数学(できれば算数)」を選ぶことになったが、算数はおろか中学数学も無いということで「数学Ⅰー[数と式]基礎①」的なDVDを選ぶことにした。

 たしか1講義90分だったが1分足らずで「あ、これ嫌い…」と骨身で分かった。そこからの90分は人生でも有数の長さを味わった。

◆(a+b)^2=a^2+2ab+b^2
◆(a-b)^2=a^2-2ab+b^2
◆(a+b)(a-b)=a^2-b^2

※「^2」は2乗を表す

 そんな基本的な乗法公式など2年前に学校の授業で受けたし、自習で何回も勉強した。でも、その公式を全然暗記できていなかった。いやこれ自身は知っているし言われたら覚えている。けどイコールの後ろ答えろと言われてると突然には答えれなかったし片鱗すら出てこなかった。

 この環境も嫌いなのだが、この明らかに学んだことを「基礎だ」と何度も何度も同じことを繰り返されて、そして毎回覚えていないことに心底イラついていた。

 講義90分が終わって「自分には向いてないみたいです…」と精神ボロボロで受付に言い残して、帰りの電車の中で今日の悪夢を早く忘れたいと願った。

 おかげで講義の詳しい内容を片鱗も思い出せぬようになったので乗法公式も脳内から消えた。

(次回に続く)

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沖田 一希
ナガセ
2014-12-17
楽天ブックス

【あとがき】

 ~~お知らせ~~

 皆様いつもご閲覧頂き
 ありがとうございます。

 この度ご報告があります。

 実は本日ブログを更新しました!

 あゥ!!(顔面右フック)ちょっまっ待ってくださッッ(わき腹ローキック)すみま…マジですんまスゥン!!!(のど元ラリアット)……これ以上ふざけたら私のライフゲージが危うくなるので正装(※イメージ)でご挨拶をさせて頂きます。

 お久しぶりです。生きてます。

 いやいやそんな薄っぺらい二言よりも、ここで書くべきこと・報告・告知・恩恵・感謝・謝罪・贖罪・……・断罪・神罰・等々たくさんあるのですが…まず土下座しながら話さないといけないことは、この1ヶ月以上の空白期間何してたですが、日常のちまちましたことを除いたら、この記事を書いてました。

 んなアホな(笑)とお思いきや、この記事もう書き終えた続き物なんですけど本編の文字数が7812文字、あとがきだけでも4903文字あるんですよね。合計12715文字ですので、1回1000文字くらいの月イチ連載コラムなら約1年分です。なっげ!!!

 たぶんこれから書く情報と切り捨てる情報をまとめていないからこういうことになるんでしょうね…。

 あんまり楽しくない話が続くのも問題なので話題変えましょう。

 本編にて模試の話題が出ましたが、今まで受けた模試の中で一番印象的だった出来事をあげるとしたら、たしか高2の秋だったか学校で受けた記述式模試だと思います。

 その模試は在校生の希望者が希望科目だけ教室で受験するビッフェスタイルだったのですが、私のいる理系クラスの一般受験組はほぼ全員が英語+理系科目で参加した中で、私は何を思ったのか「せっかく最大6科目選べるのだから文系理系関係なく受けてみるべきでは?」と英語・数学(Ⅰ・A・Ⅱ・B全範囲)・国語・理科(物理・化学)・公民(現代社会がなかったので未履修の政治・経済)で申請しました。

 模試当日、英語・数学・理科まではみんなと一緒でしたが、それから私は国語・公民を受けるためにカバン持って別会場の図書室に移動することになりました。部屋に入るとまだ誰も来ていなくて、とりあえず適当な席に座って待っていたら他の受験生が来ることなく問題冊子を入れた封筒を抱える副校長先生が来ました(ちなみに副校長先生は科学部の元顧問(物理)で、文化祭など何度か話したことがあるので向こうも私を知ってる)。

「副校長先生!! 何故こちらに!?」

「いやぁ試験監督できる先生が今いなくてね、それでワシがやることになった。あと今回の受験は渡辺1人だけだから今その席ですぐ始めて良いぞ」

 今まで様々なぼっち体験をしてきたけど、ぼっち模試(正確には試験監督とマンツーマン)はなかなか無い体験だったと今でも思います。

 しかも大人数をまとめる必要がないので自分のタイミングで模試が受けられるという好環境に甘えたにもかかわらず結果は下の下のE判定で、各科目の偏差値が30台の水槽を泳ぐ中で唯一そのフタの隙間を抜け出したのが41の政治・経済だったから自分が分からない…。

 当日立ち会ったのだから、後日その結果を副校長先生にも報告することになりました。

「まあまあ数字なんて気にすんな。そういう挑む気持ちありゃ案外何とかなっから(笑)」

 と向こうは慰めてくれたのに現実何ともならなかったから余計に申し訳ない…。

 そして謝りに行くほどの罪悪感もまた中途半端にないから、あの日かけてくれた記憶の映像を改竄して、脳内ではあの日の自分を消して慰めてくれた副校長先生に土下座しながら「申し訳ありません!!!」と泣き叫んでいます。映画『インセプション(2010年:アメリカ、イギリス)』的な自己解決法です。

「後悔していることがあるんだ。変えなければならない記憶が」――コブ(『インセプション』レオナルド・ディカプリオ)

「現実と向き合うんだ」――マイルス(『インセプション』マイケル・ケイン)

 こんな風に1人で脳内茶番劇やってます。というかこのコブとマイルスの台詞、全然違うシーンだし何ならマイルスの方が先なんだよな…。

 やっぱり茶番劇でした。

 あれ…?

 これだけで普通に記事1つ出来たんじゃないの…?

 もういいや、編集し直すのも面倒になった。

 ほらね、やっぱりまとめてない。

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