処理中に問題が発生しました。

 吾輩は根暗である。職歴はまだ無い。端の多い生涯を送って来ました。――みんなが当たり前に持っている見えないモノが生まれつき持っていない「私」。たった一つだけ足りない、それだけで日常は異常を孕み始める。常識というような空漠たる概念を、どう学べばいいか知らないし分からない。けれど常識はそれを決して許さない。これはつまらない絶望と希望で構成された日々の中で「私」を考え、そして失敗するまでの軌跡譚……という執拗な説明文から筆者(LD:学習障害)の悪癖が分かる共感度0%な長文ブログです。

タグ:世界

 昨日に続き、グルメ番組ネタである。
 
 深夜に惰性で見ていたバラエティ番組で、芸能タレントが事前に考えたお手軽レシピ料理を街頭インタビューの人たちに食べてもらい、何番の料理が一番美味しかったのか競う企画をやっていた。
 
 まずは各々のタレントが自慢の料理をスタジオで紹介して、そして画面は街頭の検証VTRに変わった。
 
 インタビューで主婦やサラリーマンや学生など様々な人たちが料理を食べて様々な感想を述べる中、小学1年ぐらいの女の子の感想が気になった。
 
 食レポが異常に上手すぎる。
 
 食べる前の第一印象そして期待感、口に入れたときの味の描写、しまいには視聴者に伝わりやすいよう比喩表現まで出してきた。一通り食べ終えて、この料理が良かった部分と悪かった部分を簡潔に上げて、これまでの点を踏まえた対策法をサラサラ説明した。
 
 まるで重鎮の料理研究家が書いた台本をプロ声優が口の動きに合わせてアテレコでもしたような完成度だった…。
 
 食レポの達人:井之頭五郎(『孤独のグルメ』)でもここまで技巧を凝らした感想を出してこない。
 
 この子は何者なのか…。
 
 美食家なのか子役なのか。
 
 普通に考えたら子役の可能性が高い。通称サクラの仕込み役である。絶対台本があったんだろう。あらかじめ用意されていたんだろう。そうでないと納得ができない。それとも今時の小学1年生はこういうものなのか…(たぶん違う)。
 
 当時の自分なんてトンカツは脂部分しか食べないほど歪んでいた。いい年した今でも感想述べろと言われたらまともに言えない…。
 
 たぶん私は加齢以外であの子に勝つことは難しい。
 
 そんな子でも(美食家だった場合)将来は普通の人として暮らすのだろうか。
 
 ぜひ2代目の岸朝子先生になってほしい。
 
 そういえば誰の料理が勝ったのだ?
 
 色々と考えている間に番組が終わってしまっていた。

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【あとがき】
 
 料理でも何でも批評される際、評論家より専門家の方が説得力あると感じてしまいます。
 
 ここでいう評論家と専門家とは、
 
◆評論家……その現場を査定する人
◆専門家……その現場で活躍する人
 
 たとえば料理の場合、評論家とはライター・専門家とはシェフみたいな分け方です。
 
 理工学の場合なら、評論家とは理論値の理学系・専門家とは実測値の工学系が近い表現かもしれません。
 
 同じ批評を貰うなら、現場肌の同業者に貰った方が現場を知らない理想論がなくて納得しやすい気がします。
 
 自分があまり映画や書籍などのレビューを書かないのには、そういう理由が少しあります。
 
 何を書いても現場を知らない理想論のトンチンカン発言ばかり目立ってしまって、そのレビューには信用性が一切ないと筆者自身が思ってしまいます。
 
◆結局何が言いたいんだ
◆制作者の意図はそこではない
◆その推測はミスリード招くからやめろ
 
 レビューなんて十人十色で、正解のない世界のはずなんですが、ちょっとでも自分と意見が違うと弾圧なクレームがきてしまいます。
 
 クレームは来なくても、SNSで何年も掛けて映画3000本以上レビュー書いてきてもフォロワー・アクセス数・コメント・いいねが0本だったら、わざわざ費用・時間・精神を削ってまで批評してきた自分の活動に何の意味があったのか分からなくなります。それだったら何も書かない方が精神面がエコロジーになって健康的です。
 
 嘘です。逃げました。何も行動しなかった者は完全なる敗者です。私の敵は私です、中島みゆきがそう歌ってました。アクション起こさなかった者に食わす飯は無ぇ!!
 
 でも本当に批評の書き方が分かりません。読書感想文すらあまり書いてこなかったし、数少なく書いた感想文は何の評価も返ってこずに学校を卒業しました。あれが正しかったのか間違っていたのか何を書いたのか情報皆無です。
 
 ただ提出すれば良かったのなら「○○よみました。おもしろかったです」と書いた方が断然エコロジーです。紙が少なく簡潔な上にひらがなにすることで漢字より原稿1枚に対する使用量が増えて有効的です。なんて環境に優しいのでしょう。
 
 はい。3割ヤケ4割イヤミで書いてます。
 
 ダメならどこがダメなのか正当な評価をください。黙ってる方も闘わなかった者の仲間です。そういうことで最後は私の敵は私と歌った中島みゆきのヒットナンバーで今回の記事を締めようと思います。また明日お会いしましょー!
 
“ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう”――『ファイト!』中島みゆき

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 リビングのHDDレコーダーの録画容量が少なくなってきたので、今から1年前ぐらいに録画したバラエティ番組を編集(CM抜き→DVDダビング)した。

 早送りの編集画面で番組を簡潔にチェックしていたらCM時間帯に入り、その中での自動車CMに5人組のTOKIOが映っていた。

「あーこの頃はまだ山口くんいたんだよなぁ…」

 再び早送りして次のCM時間帯に入ると、次は自動車メーカーCMに5人組のももいろクローバーZが映っていた。

「あーこの頃はまだ有安ちゃんいたんだよなぁ…」

 再び早送りして最後のCM時間帯に入ると、次は家族保険CMに元気な大杉漣が映っていた。

「あーこの頃はまだ大杉さん生きてたんだよなぁ…」

 たった1年、たった1年でこんなに世界は変わるものなのか…!?

 この番組が放送されたときの自分が今日を教えたところで心底から信じられるかどうか…。

 あの山口くんが不祥事でTOKIOを脱退して、あの有安ちゃんが独立活動でももクロを卒業して、あの大杉さんが急性心不全で死去されるなんて、どこの誰が予測した。

 たぶん1年後の今日には私はもちろん全国民が信じ難い出来事が10個以上あって、今もカウントダウンでその最初の出来事が近づいている。

 次は誰が死ぬの。

 次は誰が捕まるの。

 次は誰が脱退するの。

 そんなの誰も知らない。

 膨大な計算の範疇を超えた出来事は誰も知れないのだから、誰もが「明日は我が身」と覚えて忘れて漠然とビクビクしながら暮らすのだな。

 そうこうしている内に番組編集が終わった。この番組をDVDにダビングするが、このDVDを再び見る頃にはさっき考えていたことなど忘れていて、そして最新の信じ難い出来事に頭がいっぱいになっていると思う。

 もし1年後に何かの確認作業でこの記事を再読して、そのとき世間で何か信じ難い出来事があったら、コメント欄にでも簡潔に書いといてくれ。

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【あとがき】

 よくタイムカプセル的な意味合いで、我が子が生まれた日の全新聞を買い揃えておいて、我が子が成人を迎えたとき「お前が生まれたとき日本でこんなことがあったんだよなぁ」と家族全員で新聞を読むみたいな行事ありますが、そういうのロマンあって良いですよねぇ~!

 実は私も生まれたとき全新聞揃えたらしいんですが、私が小学生のとき我が家で紙魚(しみ:紙を食べる銀粉の虫)が大量発生して、それで本とか書類とか印刷物いくつかやられたので当時の新聞たちも被害にくらったと思います。

未来から来た口悪い発明ジジィ
「そいつらは時空に穴空けるタイム・ワームじゃ」

小学生の私
「タイム・ワーム?」

発明ジジィ
「タイム・ワームは思い出の印刷物に虫くって、そいつの過去の時空を途絶えさせてしまう危険な虫なんじゃ……」


「なんて恐ろしい虫なの…そんな怖い虫をくい止めるにはどうすれば良いの!?」

発明ジジィ
「なぁに簡単じゃ。このタイムマシンで過去に遡って新聞が入ってる棚にタンスにゴンゴン置いとくんじゃ」


「なぁーるほど! それなら未来が変わらないまま新聞が守られるね。あったま良い!」

発明ジジィ
「さあ、こんなところでモタモタしてる場合じゃないぞ。早く乗れ!」


「うんっ!!」

 ――私と発明ジジィを乗せたタイムマシンは遠い遠い時空の彼方へと飛び立った。

 うーん、『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part.1~3(1985~1990年:アメリカ)』意識したんですが、それ以前に大変くだらない内容になってしまった…。

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 夕方の窓の外からつくつくぼうしの鳴き声が聞こえた。

 おいおい嘘だろ、九月も後半だぞ。

 お前、今から相手見つかるのか?

 たぶんどこかには同じ季節外れな異性がいると思う。

 もう世界に私だけ、そう思って諦めていた片隅の二人がどこかで出逢えたら大変ロマンチックではないか。

 ぜひとも互いを見つけてほしい。

 ただし、それまでは、お前は地上最後の男だ。

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【あとがき】

 個人的にこういう展開って恋愛小説ではなくSF小説だと思うんですよ。

 特に20世紀半ばの近代SF小説のイメージなんですよ。

 何となくでも分かる人いますか…?

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 突然だが、生まれて初めて一目惚れを経験した。

 その素朴な姿形から漂う品性まで私の奥底に抱える感性すべてを飽きなく心地よく刺激してくれた。少しでも隣にいられたら、その影が私の影になれたら、あわよくば正式に人生のパートナーになれたら、一瞬にして一分一秒毎にそう思って仕方なかった。

 まさに一目惚れである。

 といっても、人間の考えるこのベクトルの先が必ずしも同じ人間だとは限らない。

 私の先は人間でも動物でも絵画でもない。夏休みのオープンキャンパスで訪れた大学である(そもそも簡単に惚れるほど人間好きじゃない)。

 このとき私が訪れたのは国公立の大学『T工業大学』である。

 中学時代のラジオ工作から機械工学の勉強そして研究を夢見る私には、そこは某ネズミの遊園地よりも夢の遊園地だった。実は数日前にT大学の日本一有名な赤門もくぐったが、直感で私にはここの方が肌が合うことが分かった。

 T工業大学は東京都内にある全国最高峰の理系単科型大学で、研究規模も世界どころか成層圏すら越える。

 私も成層圏を越えたかった。面接試験はないものの、志望動機がこれでは「さすがに…」なので架空の尻尾を振りながら学校説明会を丁寧に噛みしめて聴いた。

 そうだ、ここに骨を埋めよう。そしてキャンパスの広場に咲く桜の花びらの養分になろう。梶井基次郎に迷惑かけるほどの変態になりかけた(すみません嘘です今思いついて書きました)。

 その日に貰った大学案内は狭い机の本棚を少し誇らしくしてくれた。抽象的よりも具体的な目標があると今やってる勉強の意味も納得しやすい。この勉強は受験のためにするのではなく、もっとその先にある研究に繋がっていて、受験なんてその通過点にすぎない。元はと言えば受験勉強が嫌いだった。学校および今の教育制度は生徒に勉強させるが、その理由が模範的な大人になるための教養とかではなく、ただただノルマとなる受験を事なかれにパスされるように勉強させる。そして生徒側も、その根本的な異様さに疑いを感じない。

「とりあえず大学にいく」

 三平方の定理を発見したときのピタゴラスの情熱と感動が分からないのか。君が外国語を覚える理由はなんだ。その国の文化に触れたくないのか。ただ単純に不思議だった。

 もちろん試験を行う意味は分かっているし、「とりあえず」が付く理由も分かっている。

 でもそれは高卒と大卒の格差を露骨にさせた会社が、若手を育てない・生活の面倒をみない社会が、こういう差を生んでいると当時から思っていた。科学者にしろデザイナーにしろ漫画家にしろアスリートにしろ役者にしろアニメーターにしろ幾度も世界に羽ばたけるチャンスを折っては潰してきた日本は、やはりガラパゴス国家だった。

 昔から「出る杭は打たれる」があるように昔から日本には飛び級を認めない傾向がある。そういう思想がゆとり教育を生んだ。特技や才能があるのは恥ずかしいことではない。それにさっきの言葉には続きがある。

「出る杭は打たれるが出すぎた杭は打たれない」

 まだ中2についた寝癖を直さないまま夢を持った未成年は「打たれるかコノヤロ」と曖昧だった数学基礎を固めるため、まずは小2算数のドリルを解いていた。基礎は大事だよね、うん。

 それに、「人が想像できることは、人が必ず実現できる。」――ジュール・ヴェルヌ(1828年~1905年)

 あの大学の研究室で作業している姿を鮮明に想像できる自分は実現できる。想像している今の自分は、きっと強い。

「お前…マジでやめとけ」

 夏休み登校日の二者面談で早くも打たれた。

 たしかに夏休み前の進路希望調査で『理系』とだけチェック入れといて具体的な大学名を書かなかった私が悪かった。でも会ってしまった以上はロマンティックが止まらないの、担任よ。

「どこか予備校には行ってんの? 夏期講習は?」

 このとき私は目の前で明らかに嫌な顔をした。

 先ほどダラダラと書いた価値観から察する通り私は同じ勉強でも受験勉強が大嫌いだった。ならば自ずと予備校への嫌悪感は凄まじかった。ああいう所があるから、この社会は歪んでいるのだ。害悪と闘う私は絶対行かないと決めていた。

 あまりのドヤ顔にドン引きした担任は「高2の間だけだぞ」と猶予期間を言い渡して私の面談が終わった。

「見返してやるぞぉ~♪」

 今から見ても脳内ハッピーだった。そしてハッピーだった私は路熱も落ちつく処暑(23日)辺りから基礎より重要な夏休みの課題摘みに追われていた。改めて課題の楽しなさを痛感した。命令された仕事ほどつまらないものはない…。

 結局は血と汗と涙(と半分ヤケ)で何とか2学期初日に納品できた。

 後はいつもの生活に戻るだけだったが、ずっと1点の違和感を感じていた。

 1年から親友だった仲代がずっと学校に来てなかった。親しき仲すぎて電話を躊躇した私は何度かメールを試みたが返事は来なかった。

 1ヶ月後、担任の口から仲代の退学を聞いた。

 率直に驚いたし、動揺も隠せなかった。

 アイツ何があったんだよ…。

 アイツの口からそうなった訳を聞きたいが、もしも今のアイツが過去の自分のようになっていたとしたら、少なからず自分が送ったメールはその数だけ追いつめた可能性がある。

 それだけでない。もしその原因が自分で、今までの関わりが実際は苦しめてたのではないか…?

 わずかそれだけで、ありきたりな慰めすらかけれなくなって、楽しかった関係は呆気なく自然消滅した。

 机が1つ空いた教室にも2度目の文化祭の季節がやってきた。

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【あとがき】

 初盤の書き出し文でテキトーな指標を立てといて、中盤の本文で具体的な目標から外れていって、終盤のあとがきであえてその事にツッコむ。

 まさにセルフ三つ巴。

 思いつきで書いてみたものの着地点が分からなくなってしまった。

 どうでしょう、何のスキルも成長していない…!!

 どうすれば、どうすれば、大好きな福田雄一さんみたいなハイセンスなシナリオが書けるんだ…。

 人生10本の指に入る好きなドラマのうち4本が『勇者ヨシヒコ』『アオイホノオ』『新解釈日本史』『スーパーサラリーマン佐江内氏』なぐらい大大大大ファンだし、映画やドラマや舞台の新作が発表される度にスマホ前で脳と体が狂喜ランデブー状態だし、どう工夫したところで趣味の範囲内だとしても憧れの作家に近づきたくなるのが人間の悪い癖だ。

 そんな頭が悪そうな文章をここで終えるとする。

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 国語辞典を開くと“空”を使った単語の多さに気づく。私たちが普段使っているものから私たちでさえ知らないものまで。

 雨空、夏空、空気、空晶、空翠……そこには日本人の美学と道徳すら感じる。

 では今、この窓から見えている空は私たちの知る言葉の中で何と表せばいいのだろう…。

 授業中に私の携帯が鳴ってしまった日の空は黒板の波線よりも青かった。

 ここまでなら良くある学生の失敗談だが、私の場合はもう一つヒネクレていた。

 当時の私の着信音は初期設定や流行曲ではなく、映画『着信アリ』のあの着信音だった。言わずもがな『ジャパニーズ・ホラー・サウンド』として名高いあの着信音である。クラスに1人は設定していたであろうあの着信音である。2年生に進級して新しくなったこのクラスの場合、その1人が私である。

 それにしてもあの映画の影響力は本当に凄い。もしこれが普通の着信音だったら

「おいおい誰だよ、まったく~~」

な感じで笑って叱って丸く収まるけれど、今回ばかりは音が響く教室のみんなが

「(ざわ…ざわざわ……ざわざわ……)」

と誰もツッコまなければ言葉すら発しない。まさに映画さながらの臨場感であった。人が恐怖に立たされたときの表情を私は見た。だがよくよく考えるとこれも変な話で、映画ではあの着信音が鳴った携帯の持ち主が何だかんだ死んでしまうわけだが、私の場合は自ら進んでそうしている。つまり自分自身で死亡宣告を作っているのだ。

 YouはShock お前はもう死んでいる。

 IはShock いっそ死んでしまいたい。

 これは金持ちの死亡遊戯とかでなく本当にただの若気の至りなんです…。

 嫌だよ…もっと生きたいよ…。

 来る、きっと来る。

 右の肩からトン トン トン

 後ろの正面 だぁ~れ?

 えっ……

 ぐ、ぐ、ぐぐぐぅぅぅ……

 なんだ担任かよ。

 思わず声が漏れてしまったと気づいたのは5秒後の職員室に連行される廊下でだった。もちろん携帯は半日没収された。が

「没収する前に着信音を変えろ」

「教室に戻る前にすぐ変えろ」

と担任直々の命令が下りた。今から電源切りますから関係ありませんよ? 何ならバッテリーも抜きますよ? それともメンタル的な問題なのか? そういや映画ではあの着信音、バッテリー抜いても普通に鳴るんだった…。

 2年から各種進路別にクラス分けされた中で理系コース『1組』に配属された私は序盤から非科学的な伝説を作ってしまった。

「お前なにやってんだよ~!!笑」

とはさすがに誰も言えなかったし、同じクラスメイトであり親友である杉下と仲代ですら躊躇していた。それでも昔から「人の噂も七十五日」と言う通り、七十五秒も経てば親友との笑い話になって、七十五分も経てば教室での笑い話になった。

 そういえば2年から担任が新しくなった。

 先生の名前は「石橋洋一」。担当教科は数学。石橋先生とは1年生(数学Ⅰ)のときから付き合いがあった。見た目がややハゲ気味の眼鏡中年な上にタメ口調で授業するフランクな性格だったので生徒たちにとっても声かけやすい存在だった。先ほどあった「着信変えろ」の一連も今までの関係があったが故のことだと思う。

『加法定理の覚え方』

sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ
sin(αーβ)=sinαcosβーcosαsinβ

“咲いたコスモス、コスモス咲いた”

cos(α+β)=cosαcosβーsinαsinβ
cos(αーβ)=cosαcosβ+sinαsinβ

“コスモスコスモス、咲いた咲いた”

を石橋先生の授業で習ったものの、生徒らからは

「覚えにくいぞー」

「分かりやすく教えろー!」

「工夫がないぞー職の怠慢だー!!」

など超ミニデモ活動が発生したので

「じゃーお前らよく聞け!」

と黒板にR18な語呂合わせが披露された。

 おかげでクラスの加法定理修得率は100%になった。これも男子校ならではの術である。

 この年はいわゆる名物先生たちに出会う年になった。

 執筆の関係上、少し省略するが……化学Ⅰを担当した田代先生は50代後半の背の低い白髪教師だったが、実際はその見た目を忘れるぐらい憎まれ口のプロフェッショナルだった。

「お前ら…これも知らないでここ来たのか。うわーっ怖い怖い! こんなんに日本のこれから委ねるのかよマジで大丈夫か日本…」

 そして滑らない話のプロフェッショナルでもあった。

 昔、田代先生が後の奥さんと横浜港で行われる花火大会を港の見える丘公園から見ようと行ったときのこと。その年の演出はド派手で発射地点である大型豪華客船の甲板から幾千の火花が散った。

「今年すげぇな~! ありゃ銅とナトリウムとストロンチウムのサマーバーゲンだな」

 次の日の新聞一面には『横浜開港祭花火大会 未曾有の爆発事故』と書かれていた。

 また別の話。

 近々、我が校の説明会でやる公開授業で人工ダイヤモンドを燃焼する実験を予定していた。奥さんは宝石に興味ない人らしいので、

「俺今度ダイヤ燃やしちゃうんだぜぇ~!」

と自慢げにアピールしたら、奥さんから

「もったいねぇことすんじゃねぇクソジジィ!!!!」

とリビングでそう言いながら胸ぐら絞められたらしいが

「中間試験5日前で問題用紙まだ作ってねぇから殺すなコノヤロ!!!!」

と言って死期を免れたとのこと。本人は三途の川の淵に咲いている花は白百合なのか確認してみても良かったなぁ~なんて言っていたが

「(まだまだ先だろうなぁ~)」

と初めて作った眼鏡で黒板を写しながら私は思った。

 他の話によると先生は学生のとき、ビートルズの武道館公演に行ったらしいので2015年の再来日で行われたポール・マッカートニー公演にたぶん絶対行っているであろう。白百合を先に見に行かなければ。

 1年の理科総合Aから科目選択で本格的に物理Ⅰが始まった。担当は部活の顧問でもある柵木先生。午前から「こんにちは」することになった。ただ昨年の絵布先生と違って、科学部員だからといって柵木先生は甘くなかった。

「あー違う違う、滑車で質量m引っ張ったときの張力Tの計算はこうだろ」

「なに計算した速度そのまま書いてんだよ、秒速と時速の変換は力学の基本だろ」

「物理専攻だったら“×9.8(重力加速度)”ぐらい暗算しろ」

 まったく甘くなかった…。

 そして同受講者の杉下と仲代も授業と課題のプリントにはヒーヒーだった。また毎回授業中に提出できなかったので物理ある日は放課後の教室で3人仲良くラグビーのスクラム方式で課題に取り組むことが多かった。自分たちの中では科学が好きだった私が残り2人に何とかアドバイスする、そんな日々が続いた。

 あるとき、職員室にいる柵木先生にプリント提出した後、こう言われた。

「お前は計算ミスが多いが誰より物理に意欲的だ。だから早くミス克服してあいつらを手助けしろ」

 せ、先生…!!

 私は物理が好きだった。

 課題が終わった後は曜日によるが科学部の活動になる。新学年になって頼りない私にも後輩が5人できた。春に行われた部活勧誘プレゼン大会で巨大静電気マシンに突進した甲斐があった。ちなみに巨大な静電気は視界にお星さま作ることをこのとき知った。

 話が少し変わっての補足なのだが…このブログは全て文章なので分からないが、私たち2年生・3年生と新しい1年生は明らかに違う部分がある。新生徒から制服が変わったのだ。冬服から夏服まで色もデザインも違う。つまり私たち2年生が最後の生徒なのだ。再来年には居ない色を着ていることで世代交代と生物絶滅の瞬間を嫌でも目の当たりにさせられる。やや大げさに書いたが、寂しいものだ。それでも後輩たちとの交流は楽しかったし、その年の夏の合宿もみんなで良い汗を流した。

 ここまで書いといてアレなのだが、その年に採った鉱物は覚えているものの、その他の出来事は前回ほど覚えていない。ただ2時間以上かけて登った山頂に押し迫るズレたスケジュールの関係上、山頂から5分足らずにあるスキー用のロープウェイに移動し、数時間前にいた麓に到着する20分間の中で因果関係の崩壊と世の無常を学んだのは覚えている。

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【あとがき】

 皆さんお忘れかもしれませんが…第18話の階段から落ちた時から私はあまり目が見えてないままでした。

 それでも勘と経験でそれなりに過ごせたし、授業も机を前の方にさせてもらってました。ついでに言えば前回出てきたギャルはボヤケた視界でも識別できるぐらいギャルだったのだ…。でも不安定だった我が家の収入もある程度までは安定してきたし、そろそろ授業も本格的に受けたかったので思い切って眼鏡を作ることにしました。

 最初は授業中だけ掛けりゃいいやと思ってたのが1週間も経てば寝るとき風呂のとき以外ずっと掛けたままになりました。

 鈍化って恐ろしい!汗

 そのかわり無くすことが減ったけど…苦笑

 ちなみにコンタクトは考えてません。

 眼球に異物入れるなんて怖いし、衛生管理も大変だし、昼寝癖があるから想像しただけでも危ない…。

 帰納法的な証明での解答です。

 そういえば数学的帰納法の証明って演繹法なんだよね、当たり前だけど。

 えっ、どういうことかって?

 話がややこしくなったな……さらばっ!!



※理由を知りたい方はそのまま下げてください。



【あとがき】で「数学的帰納法の証明って演繹法だよね」と書きましたが、そのままではあまりにも…なので少しだけ解説しようと思います。

 そもそも数学問題などの証明方法には演繹法と帰納法の2種類があります。

『演繹法(えんえきほう)』とは……全体に成り立つ理論を部分的に当てはめていく方法。

 たとえば「太陽は必ず東から昇って西に沈むので、明日も太陽は東から昇り西に沈む!」。これが演繹法の考え方です。

一方、

『帰納法(きのうほう)』とは……部分に当てはまることを集めて押し進めて全体に通じる理論へと導く方法。

 たとえば「リンゴは甘い、ミカンは甘い、イチゴは甘い。つまり、それらを束ねる果物とは甘い!」。これが帰納法の考え方です。

 では、『1+1=2』はどちらでしょうか?

 これは誰が答えても『2』に変わりないので、この答えは演繹法です。

 もっとざっくりに書くと、1つの数式から出されるイコールの次の答えは基本的に1つしかありません。『風が吹けば桶屋が儲かる』理論と同じです。つまりこれも演繹法です。

 これを繰り返すことで不変な「式の答え」を出すので、算数や数学に出てくる式の解答のほとんどが演繹法だと言えます。同時に『風が吹けば桶屋が儲かる』とは演繹法の仕組みを分かりやすく例えた小話でもあるのです。

 では帰納法はどこで使われるのか?

 主に物理や化学など科学や経済学で威力が発揮されます。

 いくつもの小さい結果や現象や事案から大きい不変的な法則を導くので、これは立派な帰納法ですね。

 たとえ数式じゃなくても、過去に起こった事件や事例を基に憲法や法律が作ったり書き直したりするので、政治家や弁護士にも必要だと言えます。

 いわば文系理系関係ない重要な思考法です。

 となると演繹法に並ぶ第2の証明法『帰納法』が不変的に正しい解答を導くことを証明するにはどうすればいいのでしょう?

 ここからは高校数学の範囲になるので少し割愛しますが、つまりは「帰納法自体を証明するから結局は残った演繹法で証明するしかない(実際、演繹法で証明する)」。

→「数学的帰納法の証明って演繹法だよね」。

 かなり大ざっぱに書いたので多少の語弊はありますが、こういう理由であります。

 ちなみに『数学的帰納法』はあっても『数学的演繹法』はありません。それは演繹法を前提に扱われた世界で異彩を放つ証明法が現れたので、周りと差別化するために前者の言葉だけがあります。

 あと数学的帰納法の証明問題は2013年センター試験の数学ⅡBにも出ましたし、法科大学院の入試問題にも出てくるので、自分には関係ないやと思っている学生のキミ、要チェック!!

 えっ…そんなのとっくの昔に知ってるって?

 そっそうか…優秀なんだな!

 試験頑張ってね!!

 最後の最後まで色々取り乱しましたが……改めまして、よろしくお願い致します。

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 中学最後の2学期が始まった。

 少し関係ない話になるが、もし中学3年間を9学期で記した場合、今は「8学期」になる。

 さしずめ「終わりの始まりの中盤すぎ」というところか。

 この8学期には只でさえ不安定な気持ちに追い打ちを掛ける要素が溢れるほどに詰まっている気がする。仮に理由を分解したとして、それが「不な安定」なのか「不安が定」なのか分からない。それでも猶予があるから年を跨いだ本番の日よりは生半可に優しくて面倒くさい。

 そして初日から私は面倒くさい気持ちに満ちていた。国語、数学、英語、理科、社会、興味がない。興味ないんだよな。興味ないものが作業のように流れていく。そんな流れ作業の途中での技術は2学期の半分を使った課題演習で『電機製作実習』という授業だった。少し専門系らしく書いてみたが、要は技術室で簡単な電気機器を各自製作する実習である。

 今回作るのは「手回し発電ラジオ」。小さい穴が何個も開いている緑の基盤によく分からない字面のICチップら、回転させるとギュインギュイン鳴るモーター、ヘッドホン落としたときに見かける裸のスピーカー、当時まだ主流ではなかったLEDライト、それら部品から延びる針金を指定された基盤の穴に差し込んでは裏側でせっせと溶かした“はんだ”を流して固める。電子が堂々巡りするための回路を作るために週に1時間勤務の期間工になる私たちも一連の作業を堂々巡りする。

 しかもこのラジオ製作はあくまで実習であって授業ではない。ノートもエンピツもいらない。必要なのは細長いはんだの金属糸と、それを溶かす「はんだごて」という棒状のアイロン。あとはニッパー、ペンチ、ドライバー。そしてさっき述べた部品ら一式が入った先生から渡された未開封箱のラジオ製作キット。ご丁寧に薄い説明書も付いてるときた。黒板いらずだね、こりゃ先生も楽だわ。それにこのキット、デパートの中にある一店舗ではなく大きいビル丸ごとの東急ハンズで見かける『大人の工作』的な商品に近かった。

 大人の工作? ということは、この作業は大人になるための通過儀礼なのか? このラジオが出来上がった頃には私らは今よりも大人になっているのか? いやいや今は国語の時間ではない。とにもかくも目の前にあるノルマを黙ってやろう。幸いにも技術なんて図工の延長線みたいなもの、こう見えて図工は得意なのだ(図工により近い美術は壊滅的に下手だった)。

 説明書の文面は一通り読めるが、横にあるイラストの方が分かりやすい。

 まずこのパーツはこの穴に入れるのか。この電線はココとココを繋ぐのか、うわっ! こんな狭い部分にだけはんだ溶かせって絶対ムリだろ…ジュッ……おしっ! 上手くいった!!

 あれっ…これ、何というか……好き、いやそれどころじゃない。

 焦点が合った。雑音が消えた。全感覚が指先へと研ぎ澄まされていく。まるで世界が目の前の回路しか無いような、もしくは世界の“それ”に触れているような。不思議とそんな領域にまで達していた。脳科学でいう「ゾーン」に入ったのかもしれない。

 楽しい。楽しい。生きてる。

 いま自分は苦しい8学期の中を飛んでいる。

 でも良い時間は悪い時間と同等に有限である。1時間。残暑と機材熱で室内が茹だる1時間。それ以上に自分の中は茹だっていた。

「また来週お会いしましょう!」

 そんな調子が数週間も続いた結果、クラスで2番目に出来た生徒の半分の時間でラジオが完成した。

 ここからはモーターを目一杯回して作動チェック。アンテナを限界まで伸ばして……

 ギュイン

 ギュインギュイン…

 ギュインギュインギュイン……

「……だり線の激しい渋滞が続いています。東名高速道路の下り線は横浜町田インター付近を先頭に多摩川橋付近まで17キロ渋滞しています。首都高速3号線の渋谷から厚木まで1時間35分です」

 やった大成功だ!!!

 ラジオ受信した!!!

 いやまだ安心できん、LEDライトは付くか? ライト部分の覗きながらスイッチ入れた瞬間には視界に目映い閃光が散らばった。

 ああぁぁぁ!!!

 眩しぃぃぃ!!!

 でも大成功!!!

「お前うっさいぞー」

 この技術の先生にまで丸聞こえだった件に対して「あぁ…すいません」としか返しようがなかったが、抱えてる気持ちの10分の1ぐらいしか漏らしてないので差引き良しとしよう。

「おい、まだ出来てないヤツのサポートしろ」

「(うわっマジか)……えっと、それは」

「いやいらないから」

 ……差引き良しとしよう。

 この1時間のために7日間を生きた。おそらくたぶんぜったい大人になった。

 長く短い技術も終わり、校庭の葉も萎みゆく日の朝のこと。校門には見慣れない大人たちがいた。

 その大人たちは分厚い本をたくさん持っていて、校舎へと吸い込まれる生徒たちにポケットティッシュのような感覚で一人ずつ渡していた。

 さすがに頭の悪い自分でも分かる。彼らはどこか新興宗教の関係者で、あれは彼らの“教典”だ。ただでさえ億劫な朝から勧誘だなんてイヤだよ、まったく。

 そういや、この校門には現代社会を表すように監視カメラが設置されていて、職員室のモニターと直結しているはず。先生に呼び出しくらう度に見かけていたので間違いない。

 じゃあウチの教員は何故誰も止めに入らないのか? なに、忙しかったからとか気づかなかったとか粗悪な記者会見みたいな判を押した台詞で片づけるのか。分かったよ、結局は自己責任ね。よく分かりました。

 ここまでダラダラと述べたが対策手段は至ってシンプルで、つまりは受け取らず無視して教室に向かえばいいこと。

「さぁ、夢の楽園へ」

 意味が二重に被ってるだろ。お小遣いで内緒に新調した上履きに履き変えながら喉元でツッコんだ。

 今日もまた見いだせない一日が始まる。重たい教室の引き戸を開いた先には喝采が。

「人は皆、罪人なのだ…!」

「「カルマを浄化せよ…!!」」

「「「さぁ、夢の楽園へ…!!!」」」

 クラスの誰もがあの分厚い本を持っていた。たとえおふざけとはいえ感染されている。

「(…このまま学級閉鎖でもしないかな)」

 喉元でツッコんだ。

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【あとがき】

 率直に感想言うと「本当に楽しかった」。

 今までの人生の中で一番楽しかった時間だったと思います。

 ……はっ!

 こう書いたら、これからハッピーな展開ないのがバレてしまうっ!

 え?

 最初から興味ない?

 そ、そうか…。

 おじさん少し寂しいけど、そうか…。

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 都心から外れた閑静な場所にある大きい専門施設。ここの専門医は私をどう診断するか。

 案内された広いベビーベッドがある診療室で、いくつかのテストが行われた。この時、母は別室で待機していたのだが、特に泣き声とか聞こえてこなくて驚いたらしい。

 実をいうと当時の私は家にあるベビーカーや普段寝る以外の布団に乗せると異常に泣きぐずる癖があった。

 つまり「自分の中の環境」が少しでも変わると耐えられない子であった。それに加えて極度の人見知りで親戚や知人でも懐かない「世界が大変狭い子」だった。なので経験上、この状況には驚くしかなかったのだと思う。

 1時間以上も及ぶテストが終了したのか、母が診療室に呼び出された。

 とうとうウチの子に審判が下る。

 抱える必要以上の緊張が走った。

「様々なテストを通して調べた結果、お母さん……」

「はい……」

「素晴らしいですよ」

「…え?」

「だから、『素晴らしい!』ですよ」

 それはあまりに予想外なパターンだった。

「素晴らしいって…ウチの子、首すら座ってないんですよ?」

「確かに首も座ってませんし、大泉門も規定より開いていますが、お子さんは目の前に写った物や状況をしっかりと把握してますね。むしろ『賢い』ぐらいです」

「では他の問題は…?」

「それは分かりません。やはり外部的に見たら何かしらの障害があるかもしれませんが、知能は大変高いと思われます。だから安心してください」

 これが専門医が見た診断。九死に一生なのか分からないけれど、この言葉にはとてつもない安堵を感じたとか。たとえどういう障害があるにしろ、とにかく安心していい。この子と過ごす基盤が出来た。

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【本日の参考文献】


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【あとがき】

 基本的に赤ちゃんの睡眠時間は長く、15時間以上も寝る子もいるとか。

 そんな中で当時の私の睡眠時間は短く、6時間未満だった。

 これに専門医は「問題ないですよ。もしかしたら将来、受験や仕事など徹夜に強い子になるかもしれませんね」と笑っていた。

 が、すみません…。

 10時間寝てもまだ眠い子になりました。

 そして未だに…。

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