処理中に問題が発生しました。

 吾輩は根暗である。職歴はまだ無い。端の多い生涯を送って来ました。――みんなが当たり前に持っている見えないモノが生まれつき持っていない「私」。たった一つだけ足りない、それだけで日常は異常を孕み始める。常識というような空漠たる概念を、どう学べばいいか知らないし分からない。けれど常識はそれを決して許さない。これはつまらない絶望と希望で構成された日々の中で「私」を考え、そして失敗するまでの軌跡譚……という執拗な説明文から筆者(LD:学習障害)の悪癖が分かる共感度0%な長文ブログです。

タグ:不良

 降りる駅の近くにある桜の遅い開花で、まだ制服に味がない新生徒の入学式は余所よりは仄かに彩りよく始まった。

 私が入学した『自由立高等学校』はおだてにも偏差値は高くないが学費も高くない。また開校70年以上変わらない教育方針として積極的に徹底的に風紀に厳しく、理由はどうあれいつでも制服の学ランはまず第1までキッチリ閉めないといけない。

 何なら私が入学する5年前までは「髪型は坊主」と生徒手帳に記載されていたほどの校名に似合わぬ超硬派な男子校であった。

 ちなみに私の隣にいる出席番号1つ後ろは登校初日から第3ボタンまで開けてる大変分かりやすいタイプの不良で、もちろん先生たちとの衝突もあった。今後登場する予定ないのでネタバレすると、彼は高校2年後半から風紀委員長に就任し、まず誰よりも正しい生徒の模範として卒業するその日まで己の職務を全うした。

 これは他のクラスでもそうなのだが、私が配属された1年4組は男子校なので教室には野郎しかいない。

 では共学が良かったのかと聞かれると答えはノーである。

 今までの学生生活から基づくと一人を除く同世代の女子に対して気まずさと恐怖感を抱いていた。

 とてもではないが、どう接すれば良いのか分からない。分からないから気まずくなる。気まずくなるから怖くなる。

 別に誰でもいいから彼女が欲しいという考えもないので、今は誰も私の過去を知らないこの野郎だらけの教室で少しずつやり直すことに専念したい。

 ここで少し訂正を入れると教室にいる全員が男性なわけではない。

 たとえば女子校の担任が男性であるように、このクラスの担任は女性である。

 担任の名は絵布小鞠先生。担当教科は生物(今年は理科総合A)。絵布先生は国立の女子大学・大学院にて理学博士を取得した正真正銘の理系女子である。更にこれから入部する科学部の顧問でもあったので、何だかんだ付き合いが長い結果になった。ちなみに先生は及川光博の大ファンだったが彼の結婚報道でた時は私はもう卒業してたので現在どうしてるか知らない(※暴露)。

 話は変わるが個人的な朗報が四つある。

①いじめる不良がいなかった。

 クラスに怖い不良がいるかいないか、これは今後の学校生活において最大の賭けだと言っても過言ではない。

 先ほどの例でもそうだが、ウチのクラスにいた不良たちはビジュアルはイメージ通りなのだが、小中学時代に遭遇した奴らのような人として卑しい行動する人がいなかった。

 たぶんクラスのほとんどが地元民ではなく電車からの通学組なので1年生の内から休日わざわざ電車に乗ってまで仲間とつるむ要素がまだ足りなかったからだと思う。

 そのかわりクラス内では誰にでも声かける気前の良い兄ちゃんとして、人によって好き嫌いあれど自分には心地よかった。

 まあ、中には腰パンしている生徒もいたが次の体育でジャージに着替えるときに「俺マジ不良だからここまで下げたわ~!」とくるぶし辺りまで下げて教室を徘徊するレベルだ。

 他にも、その日テンション上がりすぎて駅のホームに降りて線路歩いてしまった生徒もいたが、それはさすがになので数日後に退学となった。その生徒とは別に友達でもない顔見知り程度だったから

「(ああはなりたくねぇな…)」と授業前の担任の通達を横目に重々思った。

 幸いにも私の周りにそういう奴はいなかった。

 唐突だった、紹介しよう。

②友達が3人できた。

 まず1人目は「杉下」。

 彼とは通学の電車が一緒でなんと降りる駅も隣同士だった。その縁か色々と会話する機会も増えて部活ない日はよく一緒に帰っていた。

 2人目は「仲代」。

 彼とはポルノグラフィティのファン仲間としてポルノの魅力やお互い好きな音楽の話題で独りよがりだった音楽観に花が咲いた。

 3人目は「七山」。

 彼とはどちらかというと悪友の関係に近かった。いわゆる高校生特有の“悪ノリ”を共にするメンバーだ。というのも彼は私のいる科学部に入部し、大変ノリが良い先輩たちと一緒に楽しくフザケてた。たとえばフリスク一箱50粒の一気食いとか。当時バカだと思ったが今でもバカだと思う。ちなみにフリスク50粒を口の中に入れると、水道水を液体窒素でキンキンに凍らせた氷を口に入れたときの感覚が味わえる(どちらも体験した私が言うのだから間違いない)。

 この繋がりで書くが、

③部活動が大変楽しかった。

 中学時代ずっと帰宅部だったから人生で初めて「部活」というものを経験した。

 中学3年で遅めに科学の門を叩いた私を気前良く温かく受け入れてくれたことは、そういう対応マニュアルをまだ持っていなくても嬉しかった。

 またその先輩たちも、

◆軍事ヲタク(科学部部長)
◆自動車ヲタク(副部長)
◆学年主席(参謀長)
◆写真部部長(掛け持ち)
◆人情派相談役(唯一の2年生)

 そしてウチら生意気な下っ端一年兵。

 時たま顧問である担任の絵布先生と3年生の学年主任の柵木先生(担当教科は物理)の叱咤と激励と説教くらいながらも窓が暗くなるまで誰かが笑っている。そんな超ユルユルな部活動だった。

 では部活が始まるまではどうしていたか。

④下手くそながらも勉強を楽しんだ。

 名誉的にあまり言うべきではないが、ウチの学校は偏差値が低い。

 ゆえにどの教科も基礎の基礎からスタートになる。

 だが、それが今まで知識が乏しい自分には合っていた。

 黒板に書かれている何もかもが新鮮に感じて、ここがテストで重要だとかすっ飛ばして、ただただ面白く頭の中に入れていった。あえて補足すると好きと得意は必ずしも比例しない。

 1学期の中間・期末テストの順位はたしか良くも悪くもなく真ん中ぐらい。でも今までの事からしたら上々の成績。何より赤点がないのは想像以上に清々しい。

 いっそ札束みたいに上に投げ飛ばそうか?

 いや普通に考えて出来ない。[反語]

 以下、4点をまとめると、16歳の自分には刺激が多すぎて疲れた。信じられないくらいに良い意味で。何だか疲労をかみしめたら鼻もかみたくなった。

 そういや男子校生になって進化したことがある。

 机の中にボックス型のティッシュが置けるようになった。これは共学では不可能な手段だと思う。ついでに周りにティッシュ必要な奴がいたらボックスを貸してカミュニケーション!

 こういうのは持ちつ持たれつである。

■□■□■□■□■□



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 学習障害へ

どこかで勇気が生まれたとき鐘の音が聞こえる。
どこかで面白いと思ったとき票の音が聞こえる。
人気ブログランキング・にほんブログ村に参加してます!
たった、たったの1クリックで1日1票投票できます!!
このブログの鐘を鳴らすのは、あなたです…!!!





LINE・Twitterで
『処理中に問題が発生しました。』
更新通知を受け取りますか?
→①はい →②Yes →③OK牧場

松田龍平
2018-01-01
楽天市場
7net

■□■□■□■□■□

【あとがき】

 いくつになっても中2のような臭い文章書くのは楽しいものです。

 渡辺綿飴です。

 今回は当時の楽しさを思い出したせいで過去類を見ないぐらい特定の登場人物が増えました。

 いくらエッセイとはいえ、いいのか、こんな勝手に出して。

 エッセイ漫画の大御所:小山健先生いわく、ネタにする人から激怒されることを覚悟の上で描くのがエッセイのコツとのこと。その教えを受けたエッセイ漫画の新星:原田ちあき先生は色々な人にビビりながら漫画を描いているらしい。なので、そのコミックエッセイを読んだ自分も色々ビビりながら書いています。

 この感じ、何というか…。

 完全に売れっ子作家気取りです。

 何にもないのに…。

 何にもないのに…。

 何にもないのに…。

スポンサードリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク

 中学3年間を振り返っても、この「1年2組」が最悪だった。

 前話も書いたとおり、ここは柵も檻もない動物園。そして気になるのがその数だ。多い、多すぎる。男子だけでもクラスの2割はいる。女子だけだとクラスの1割。黒髪だけど雰囲気的にそっち系の男子と女子を含めると確実に5割は超えて6,7割はいた。細かい計算は苦手だが、直感で多すぎることには気づけていた。他のクラスもこうなのか、校内散策を兼ねて様子を見てみましたが、どのクラスにも必ず不良はいるけれど、いわゆる「平均値」で男女を合わせてクラスの2,3割という感じだった。

 そして毎日昼休みになる度に全6組の不良たちが私のいる2組に集合するので、映画館行かずとも車と正義のないマッドマックスが五感で体験できた(もちろん作中の時間軸は2002年なので1979年版のイメージ)。学級オメラスから学級マッドマックス。治安すらなくなった。そして荒れた教室の隅にいるネズミどころかミミズの私は、やはり餌食になった。

 私の座る机を数人でニヤニヤ囲んで「1000円やるから死んで?」というライトなやつから、体育の校庭マラソンでクラスで一番足が遅い私がゴールしたと同時に体力と水分が消耗した状態で押し倒され、口の中に校庭の砂を溢れるぐらい口の中に入れられるというヘビーなやつまで。

 正直に言うと書いただけで息が苦しい。

 あと、このときは上履きを家に持って帰らなかった。理由は上履きの至る所に下品な落書きされたからだ。こんなの持って帰ったら絶対家族に何か言われる。もうこれ以上、面倒くさいことに巻き込まれたくない。結局、上履きは一年を通して下駄箱に住み続けた。

 その結果、家で洗うことができないので落書き以外の部分は真っ黒に汚れて悪臭も膨れ、さらに成長期真っ盛りだった足先は月日を重ねる毎に指先を圧迫してしまい、とうとう爪先の覆うゴム部分を突き破った。そして白い靴下に覆われて飛び出た指の骨格は「纏足(てんそく)」みたいに前のめり気味に折れ曲がってしまった。纏足は歩きづらいから自動的に猫背にもなった。上履きの指先部分は破れているので歩く度にカスタネットみたいに上下から空気を割って、愉快にもパカパカと鳴っていた。

 相変わらず遠くは見えないし言葉も言い返せない。幼少からのアトピーの痕が制服の保護区外に露出していった。これが中学1年の私の姿。ピエロにも程がある。

 話が少し戻るが、先ほど「下品な落書き」と書いた通り、とにかく落書きの内容が下品だった。バカとか死ねとか暴言も書かれたけれど、なぜか圧倒的に男性器の絵が多かった。

 中学生だから少なからず性に興味あるとしても、女性の胸とか尻とか性器とかが一切なく、小さいやつから大きいやつ、大変リアルな包茎、勃起、自慰、射精……そういうのが8割以上を占めていた。

 最初は「そういう嫌がらせか」と黙って受け流していたが、数日後、体操着に着替えてた途中のこと。後ろから誰かにジャージのズボンをストンッ! と引きずり落とされた。

 うん、まぁ、これ自体は中学生の間ではよくある遊び。それほど慌てることはn(次はパンツを引きずり落とされた)…うわぁぁぁぁ?!!!(と叫ぶ前に私の男性器が強く握りながら引きずり落とされた)いっってっぇええ!!!!!(一瞬ちぎれたかと思ったぐらいの力で引っ張られた)

 この数秒間で自分の身に起こったことが整理できず、教室が大爆笑の中を急いでズボンとパンツ上げて、痛い股間を押さえながら黙って地べたに座り込んだ。

「(何だよ…)」

 視線の先には例の不良たちが私の性器触っただの引いただのワーキャー騒いでいた。

「(何なんだよコイツら…)」

 とにかく出た冷や汗が凄まじかった。

 それからまた数日が経って、国語の自習時間が図書室で読書だったとき、座っていた長机の端で不良たちが団子状に集まって、何かの本をマジマジと見ていた。

 何をあんな真剣に見ているんだろう…。

 止めればいいのに本棚に移動するついでにバレないよう彼らの隙間をこっそりと後ろから覗いた。それは人体図鑑で開いていたページの図には鮮明な「男性器」が描かれていた。こういうのって何というか、女性のページ見るものじゃ…?
「なぁ これデカくね? すっげぇデカくね!?」と、誰も後ろにいる私に気づかないぐらい全員が興奮気味に食いついて見ていた。

「(チ〇コで盛り上がるって小学生かよ)」

 そう思いながら座っていた席にひっそりと戻った。この時もだし、最初から気づくべきだった。彼らに薔薇が咲き始めていたことを。またその薔薇には血を出すほどの棘があることも。

 そういえば担任の話を書いていなかったが、1年2組の担任は「矢板保」という男性の理科教師だった。矢板先生は長渕剛の大ファンで、教室の壁にコンサートタオルを飾るぐらい熱狂的だった。授業のヒマさえあれば長渕剛の武勇伝を語っていた。良くも良い人だったが、悪くもそれだけだった。

■□■□■□■□■□



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 学習障害へ

どこかで勇気が生まれたとき鐘の音が聞こえる。
どこかで面白いと思ったとき票の音が聞こえる。
人気ブログランキング・にほんブログ村に参加してます!
たった、たったの1クリックで1日1票投票できます!!
このブログの鐘を鳴らすのは、あなたです…!!!





LINE・Twitterで
『処理中に問題が発生しました。』
更新通知を受け取りますか?
→①はい →②Yes →③OK牧場

坂井建雄
成美堂出版

■□
■□■□■□■□

【あとがき】

 誰よりも足が遅かった理由の一つに纏足だったのも少しあります。

 それから家族に足がバレた先の成長期はできるだけサンダルや大きめの靴などを履き、纏足気味だった足指は普通に前に伸ばせるまでに戻せました。

 ただ、それでもベースとなる骨格は残っいてるのか、足の指でグーをやると今でも皮膚を突き破りそうなほど中の骨が飛び出てきます。

 問題の上履きですが、その後どうしたのか全く覚えていません。もしかしたら部屋のどこかに残ってるかもしれないし、無意識でどこか道端に捨てたかもしれない。どの道にしろ再会したくない。

 当時の別の日の下校途中、私の歩く前に同じ方向に進むウチの制服着た女子生徒2人が並んでいました。

 仲良く手を繋いでいたのですが、何だか手のシルエットが不自然で…目の悪い私でも分かるぐらいの「恋人つなぎ」の形をしていました。

 自分男だから分からないんですが、仲良い女子同士って一般的にそういうものなんでしょうか…?

 とにかくウチの学校の同性グループは仲が良いんです。若干スキンシップが激しいんです。怪しい意味は…知りません。

スポンサードリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク

このページのトップヘ