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 吾輩は根暗である。職歴はまだ無い。端の多い生涯を送って来ました。――みんなが当たり前に持っている見えないモノが生まれつき持っていない「私」。たった一つだけ足りない、それだけで日常は異常を孕み始める。常識というような空漠たる概念を、どう学べばいいか知らないし分からない。けれど常識はそれを決して許さない。これはつまらない絶望と希望で構成された日々の中で「私」を考え、そして失敗するまでの軌跡譚……という執拗な説明文から筆者(LD:学習障害)の悪癖が分かる共感度0%な長文ブログです。

タグ:である

 昨日に続き、グルメ番組ネタである。
 
 深夜に惰性で見ていたバラエティ番組で、芸能タレントが事前に考えたお手軽レシピ料理を街頭インタビューの人たちに食べてもらい、何番の料理が一番美味しかったのか競う企画をやっていた。
 
 まずは各々のタレントが自慢の料理をスタジオで紹介して、そして画面は街頭の検証VTRに変わった。
 
 インタビューで主婦やサラリーマンや学生など様々な人たちが料理を食べて様々な感想を述べる中、小学1年ぐらいの女の子の感想が気になった。
 
 食レポが異常に上手すぎる。
 
 食べる前の第一印象そして期待感、口に入れたときの味の描写、しまいには視聴者に伝わりやすいよう比喩表現まで出してきた。一通り食べ終えて、この料理が良かった部分と悪かった部分を簡潔に上げて、これまでの点を踏まえた対策法をサラサラ説明した。
 
 まるで重鎮の料理研究家が書いた台本をプロ声優が口の動きに合わせてアテレコでもしたような完成度だった…。
 
 食レポの達人:井之頭五郎(『孤独のグルメ』)でもここまで技巧を凝らした感想を出してこない。
 
 この子は何者なのか…。
 
 美食家なのか子役なのか。
 
 普通に考えたら子役の可能性が高い。通称サクラの仕込み役である。絶対台本があったんだろう。あらかじめ用意されていたんだろう。そうでないと納得ができない。それとも今時の小学1年生はこういうものなのか…(たぶん違う)。
 
 当時の自分なんてトンカツは脂部分しか食べないほど歪んでいた。いい年した今でも感想述べろと言われたらまともに言えない…。
 
 たぶん私は加齢以外であの子に勝つことは難しい。
 
 そんな子でも(美食家だった場合)将来は普通の人として暮らすのだろうか。
 
 ぜひ2代目の岸朝子先生になってほしい。
 
 そういえば誰の料理が勝ったのだ?
 
 色々と考えている間に番組が終わってしまっていた。

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【あとがき】
 
 料理でも何でも批評される際、評論家より専門家の方が説得力あると感じてしまいます。
 
 ここでいう評論家と専門家とは、
 
◆評論家……その現場を査定する人
◆専門家……その現場で活躍する人
 
 たとえば料理の場合、評論家とはライター・専門家とはシェフみたいな分け方です。
 
 理工学の場合なら、評論家とは理論値の理学系・専門家とは実測値の工学系が近い表現かもしれません。
 
 同じ批評を貰うなら、現場肌の同業者に貰った方が現場を知らない理想論がなくて納得しやすい気がします。
 
 自分があまり映画や書籍などのレビューを書かないのには、そういう理由が少しあります。
 
 何を書いても現場を知らない理想論のトンチンカン発言ばかり目立ってしまって、そのレビューには信用性が一切ないと筆者自身が思ってしまいます。
 
◆結局何が言いたいんだ
◆制作者の意図はそこではない
◆その推測はミスリード招くからやめろ
 
 レビューなんて十人十色で、正解のない世界のはずなんですが、ちょっとでも自分と意見が違うと弾圧なクレームがきてしまいます。
 
 クレームは来なくても、SNSで何年も掛けて映画3000本以上レビュー書いてきてもフォロワー・アクセス数・コメント・いいねが0本だったら、わざわざ費用・時間・精神を削ってまで批評してきた自分の活動に何の意味があったのか分からなくなります。それだったら何も書かない方が精神面がエコロジーになって健康的です。
 
 嘘です。逃げました。何も行動しなかった者は完全なる敗者です。私の敵は私です、中島みゆきがそう歌ってました。アクション起こさなかった者に食わす飯は無ぇ!!
 
 でも本当に批評の書き方が分かりません。読書感想文すらあまり書いてこなかったし、数少なく書いた感想文は何の評価も返ってこずに学校を卒業しました。あれが正しかったのか間違っていたのか何を書いたのか情報皆無です。
 
 ただ提出すれば良かったのなら「○○よみました。おもしろかったです」と書いた方が断然エコロジーです。紙が少なく簡潔な上にひらがなにすることで漢字より原稿1枚に対する使用量が増えて有効的です。なんて環境に優しいのでしょう。
 
 はい。3割ヤケ4割イヤミで書いてます。
 
 ダメならどこがダメなのか正当な評価をください。黙ってる方も闘わなかった者の仲間です。そういうことで最後は私の敵は私と歌った中島みゆきのヒットナンバーで今回の記事を締めようと思います。また明日お会いしましょー!
 
“ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう”――『ファイト!』中島みゆき

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「猫手(ねこて)」とは「(猫舌のように)熱いものを手で持つことができないこと。そういう人」という意味である。

 命名したのは私の母で、熱いものを持つのが苦手な小さい頃から相手に説明する際に使っているらしい。転じて我が家の中だけ通じるガラパゴスのような独自進化した造語である。

 主に出来立てのアツアツ料理を食卓に運ばないといけないときなど使われるのだが、こういうときよその熱いものを持つのが苦手な人は自分の手をどう表現しているのだろう。

 特に料理運びなど刹那的なタイムリミットがある場合、モタモタすると命取りである。もし仮に犠牲の覚悟で持ったとしても、その暑さは皮膚を通り越して指の骨の髄まで火傷を味わうことになるのだ。神経が集中する指先が火傷するのだ。想像しただけでも恐ろしい…。

 つまり猫手にとっての熱い料理は一種の戦いなのだ。まだラーメンみたいなどんぶり料理は比較的熱の少ない縁を持てば良いが、電子レンジでチンッとラップで皿ごと温められた料理はどこを持てば良いのか分からない。

「こやつ、死角なし…!」

 もちろん猫だって同じだ。冬の猫が大好きな石油ストーブだって誤って熱せられた金属部分に触れたら人間と同様に叫ぶであろう。それほど切実な問題であり、だからこそ「猫手」は的を射た表現なのだ。

 これから寒くなる季節に向かい、コンビニの肉まんやブリトーが美味しくなるが、あいつらは特に厄介だ。猫手にとって火傷する温度の間が一番美味しいのだ。あいつらが一番美味しい頃に私たちは触れられないのだ。冷めた肉まんを食べるときほど物寂しいものはない…(それが好きな人もいるが)。

 よく「猫舌は熱い料理を食べるとき舌に置く場所が下手くそなだけで生まれつき猫舌な人はいない」というが、猫手の場合は指先以外に持つ部分など無い。

問題「指先以外で熱い料理を持ちなさい」

 どこのとんち問題だ、手のひら一番下にある手根部で持てというのか。一休さんが手根部で料理など運んだら殿様から一発で切られるであろう。渡れぬ橋や屏風の虎を解いた一休さんでも不可能なのだ…。

 また猫手は生理現象なのだから日本中・世界中にいるはずだから、どこかにいる仲間に漠然と思いを寄せていた。そして不意打ちで仲間に出会った。

 中学生くらいかアニメ『あたしンち』を見ていたら、熱いものを持つのが苦手なユズヒコが「俺猫手なんだよ」と友達に言っているシーンがあった。

 まさか仲間がアニメにいたとは。これは原作に出てくるシーンだろうから原作者のけらえいこ先生が猫手仲間なのだ。自分達と同じ感性の人が他にもいたことは大変嬉しい。

 ずっとガラパゴスの孤島(我が家)だけだと思っていたのが、遠い海向こうに巨大大陸(あたしンち)を見つけた感動は大きい。それ以降はまだ仲間を見つけていないが、きっと地球のどこかにまだ仲間がいることを信じている。

 もし今読んでいるあなたが熱いものが持てない属の人間なら、あなたは自分の手を何と表現しますか?

 私は年中冷え性なので、熱いものには基本鈍い。

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【あとがき】

 自分とアニメのキャラクターが同じ感性だった場合、そのシンクロ率はほぼ100%でしょう。

 だからもし自分とユズヒコが出会ってたら早めに友達になれたと思います。

 でもこれがお母さんと感性がシンクロしてたらどうなってたんでしょう。

 ハンギョドンみたいなビジュアルになるのかな…?

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