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 吾輩は根暗である。職歴はまだ無い。端の多い生涯を送って来ました。――みんなが当たり前に持っている見えないモノが生まれつき持っていない「私」。たった一つだけ足りない、それだけで日常は異常を孕み始める。常識というような空漠たる概念を、どう学べばいいか知らないし分からない。けれど常識はそれを決して許さない。これはつまらない絶望と希望で構成された日々の中で「私」を考え、そして失敗するまでの軌跡譚……という執拗な説明文から筆者(LD:学習障害)の悪癖が分かる共感度0%な長文ブログです。

タグ:★★★★☆



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  監督:小林啓一
キャスト:間宮祥太朗、桜井日奈子
ジャンル:恋愛
 製作年:2019年
 製作国:日本
上映時間:122分
  評価:★★★★☆
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【あらすじ】

「死ぬ」が口癖の鹿野ななと「殺す」が口癖の小坂れい、恋に生きる撫子と愛を知らない八千代、生きることが下手な地味子と上手すぎて不器用なきゃぴ子。同じ高校で別々に過ごす3組6人であったが……。

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【感想的な雑文】

 今年も9名の逮捕者と数多のゴミ拾い者が呻き蠢いた渋谷ハロウィンの10月31日夜、そこから東京メトロ銀座線で6駅ほど離れた虎ノ門のニッショーホール(日本消防会館)にて開催の本作試写会に参加しました。

 漫画家・イラストレーターの世紀末さんが自身のTwitterで発表し、10代20代を中心に絶大な支持を得たSNS漫画『殺さない彼と死なない彼女』を実写映画化。

 Twitter投稿からずっと見守り、原作本も発売日に購入し、読み終わった後10分ほど何も考えれず呆然となって読み返したほど思い入れのある作品だったので、漫画特有の表現との相違など大人の事情は多少あるとしても原作を損ねるようなクオリティでは許しませんぜ体勢で観賞に挑んだのですが、その結果はかなりというか相当の良い意味で裏切られました。

「みんな、画面の中で生きてる…!!!」

 もちろん最初は小坂れい演じる間宮祥太朗さん(撮影時点で25歳)の制服姿に『アオハライド(2014年)』の東出昌大さん(撮影時点で25歳)にも感じた「こ、これで高校生っすか…?」があったが、物語が経つにつれ気づいたのが小坂は全てが婉曲でしか表現できず、その歪んだ内面が間宮さんの鋭い表情という媒体を通じて露呈して、エンドロールで名前が出てくるまで“間宮”の字が頭から消えていました。ちょっと顔が良いとかの理由では配役できない小坂の存在は、間宮さんのおかげで生きました。良い演技をありがとうございます!

 そして本作の主軸ヒロインである鹿野ななこと桜井日奈子さんには感謝しかありません。原作のちんちくりんさが見事再現されていて、実際に町中で見たぐらいの感覚で自然な彼女を自然に見つめてしまいました。全体的にこじんまり・絶妙な口の悪さ・どたどた走る姿・くしゃっとした笑顔、作者の絵柄の関係上、実写化不可能(特に走り方)と勝手に思っていたので微笑ましいと同時に嬉しかったです。元々桜井さん自身が大変可愛い方なので、この配役の時点で軍配は成功に上がってたんだと帰りの電車に振り返って悟りました。おそらく世紀末さんの世界観を一番表現した功労者です。自然豊かな演技をありがとうございます!

 主演二人以外にも恒松裕里さん(地味子)、堀田真由さん(きゃぴ子)、箭内夢菜さん(撫子)、ゆうたろうくん(八千代)など次世代を担う若手俳優陣による瑞々しい競演もまた見逃せません。妻夫木聡さん、小栗旬さん、新垣結衣さん、本田翼さんなどが初めて世間に出たときのように彼らも後の世間が知る俳優・女優として成長する過程のその最初として注目したいポイントですね。

 このほかにも主題歌と劇中音楽を担当する奥華子さんの優しく包み込むような曲と歌詞と歌声、劇中にカメオ出演している原作者の世紀末さん渾身の初演技、原作とはちょっと違う登場人物たちの相関図、タイトル『殺さない彼と死なない彼女』の文字一部を使って並び変えると『“小坂れい”と“鹿野なな”』になる由来の仕掛け……などなど伝えたいことがたくさんあるのですが、その中でも私が一番気になったのが、上の予告でも見て分かるとおり印象的な光の表現の仕方。

 たとえば教室を照らす日光の加減が窓側と廊下側ではまったく違い、照らすものが遠くなるほど暗くなる。まあ至極当然のことなんですが、それは私たち現実の話で映画やドラマでは《照明》のおかげで必要以上の光に満ちた世界で構成されてます(時代劇のロウソクあんなに強くないしドコから光ってんの的な)。

 それが本作では余計なもの使わず、自然光と部屋の照明だけで撮影されています。安心の合成着色光不要・無添加照明です。なので明るい部分と暗い部分のムラが目立ちます。そのムラこそが彼ら自身のリアリティを隠喩しており、登場キャラが朝晴れの日に暗い気持ちで登校したって日差しはキャラの気持ちに関係なく眩しいです。よくよく考えたら現実とはそういうものです。だからこそ相対的な暗い表情が目立ち、キャラの些細な動きに観客は意識するというズルい計算が編み込まれてます。

 また陽が強くなる瞬間だけ空から現れる《光の筋》とファインダーの中に現れる《虹の筋》、この一緒には見られない二つの筋が同じ画面に存在することでエモーション、つまり登場人物の嬉しいや悲しいなどの情景を間接的に表現する手法は日本映画が昔から得意とするもので、現代でこれほど巧妙に操った作品も珍しいです。その演出をした小林啓一監督を私は初めて観たので具体的な特徴などまだ知りませんが、今回を機に何本か過去作チェックしてみたいと思います(前作『逆光の頃(2017年)』がAmazonプライムビデオで配信されてるらしいので、まずはここから)。

 以上、批評なのか感想なのか解説なのか輪郭曖昧なダラダラ文が続いてしましたが…もう一言でまとめると、

「原作を愛する人も初めての人も観に来てほしい!!!」

 これっ、これに尽きます。

 私が参加した試写会(ライブドアブログ主催)では、若い女性に限らず老若男女、幅広い客層がいて、その中には原作が好き、映画が好き、試写会に当たったなど幅広い理由があっての集合なんだと思うのですが、物語終盤に連れ、胸を締め付けられる感動的場面になると所々すすり泣く音が…。私の隣に座る50代の少し厳ついオジサンも鼻下に拳置いていて、様々な理由でたどり着いた会場の客たちが同じ画面で感動をシェアしている今に何か尊いものが奥底からこみ上げました。

「いやぁ、映画って本当に良いもんですね」--水野晴郎

 そして上映が終わったとは改めてタイトルを読み返してください。そのときに本当の意味で涙します。

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世紀末
KADOKAWA

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【あとがき】

 上映後、ロビーに出るとパンフレットの先行販売(本来なら公開日の11月15日発売)をやっていたので購入に並ぶと、受付には上映前の挨拶に登壇した小林啓一監督の姿が!

 何と今なら監督のサイン貰える上に直接お話ができる機会が得られるわけです。列の関係上、1人の持ち時間はせいぜい10秒前後。私は上記の10%ほどを100文字程度の文章にまとめたものを「あっ……うっ……すごく面白かったです」と伝えました。

 社会不適合生活によるコミュ障!!!!!

 屈辱のとき誰もがカイジ顔になる……圧倒的コミュ障!!!!!(NA:立木文彦)

 だけど監督は嫌な顔少しもせず「若い女性に限らず様々な人や世代に観てほしかったので嬉しいです。ありがとうございます!」と私の目を見ながら優しく言ってくれました。

 何なの…聖人なの…?

 そんなこと言われたら大ヒット貢献したくなるじゃない。ガチャ時のiTuneカードばりに映画チケットたくさん買っちゃうじゃない。いや財布のなか帰りの運賃+1000円ちょっとしかないけど。

 しかし貢献したい気持ちは本当の形した本物なので、ウオオオオオオ!!!!!!!……とサイン入りのパンフレットを横手に現在ここまでたどり着きました。

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 この記事を書いたことで何か変わるかな。彼らたちが出会えたように何かが変わるといいな。

 あと関係ない話だけど、パンフレット売るロビー受付で並んでるとき、監督の隣の隣にライブドアブログの名物プロデューサー、宮Pさん(?)がいました。いやご本人の顔見たことないんですよ。でもね、同じライブドアブログでニート漫画の巨星、まめきちまめこ大先生の描いた似顔絵に激似なんですよ。(良い意味で悪い意味で)2.5次元が歩いているレベルでそっくりなんですよ。

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 もしご本人だったらちょっと話したいなぁ。毎日読むほど大ファンのまめきちまめこの名物担当者だし、もし今後ブログ関係でお世話になるとしたら今のうちに挨拶的なこと済ませとくべきでは…?

 でも本人だという確証ないし、今挨拶したって何話すのか正直分かんないし、どうしたものか…。

「次の方、次の方どうぞ」

「えっ、あっ……うっ……すごく面白かったです」

 これがコミュ障の舞台裏、別名サイドストーリーです。そして確証が得られない以上は声を掛けれず帰宅しました。二兎を追う者は一兎をも得ずです。知りたかった分くやしい…。しかしサインゲットと感想伝えたこと考えたら三兎を追う者は一兎だけ得ずなので、通算打率6割6分6厘ですから即メジャーリーグ行きです。控え目に言って明るい未来しかない…!!!

 明るい未来、なんて保証はどこにもありませんが、大切な人と出会えただけは未来に希望を見いだせると思います。その大切な人のおかげで人生変わるなんて普通に考えて奇跡ですよね。

 その奇跡の瞬間を、ぜひ劇場でご覧ください。

 ただのスイーツ映画と思いきや、結構裏切られますよ(耳元に小声)。
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  監督:アントワーン・フークア
キャスト:デンゼル・ワシントン
ジャンル:アクション
 製作年:2014年
 製作国:アメリカ
上映時間:132分
  評価:★★★★☆
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【あらすじ】

 
ホームセンターで同僚から生真面目で面倒見が良いと評判の店員マッコール。そんな彼の楽しみは毎晩決まった時間に馴染みのダイナーで読書すること。そのダイナーで娼婦の少女アリーナと知り合う。彼女とのたあいのない話が毎晩の楽しみとなっていた中、ある晩アリーナが集団暴行を受けて病院搬送された。デリヘルを運営するロシアンマフィアの非道さを知ったマッコールは店に単身乗り込み、わずか19秒で全員を抹殺する。この男の正体は元CIAの凄腕諜報員だった。この件をきっかけに正義が目を覚ましたマッコールは警察が介入できない不正を裁く“イコライザー”として活動する。その頃、マフィアの大ボスが送り込んだ元軍人の刺客がマッコールの存在に気づく……。

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【感想的な雑文】

 
さしづめアメリカ版『必殺仕事人』的なあらすじだが、原作は1984年から1989年までアメリカで放送されたドラマ『ザ・シークレット・ハンター』の劇場版らしい。向こうでも正義の始末人が夜な夜なスマートに片づける系がウケるのねぇ~~(そういえば『バットマン』が裁かれない悪を始末する正義のヒーローだから、始末人はヒーローの原型かもしれない)。

 内容はシンプルな勧善懲悪もの。展開も単純明快で画面に映る以外の出来事は基本ない。なので特に深く考察する必要もない。だから感想もシンプルめになるが、とにかくカッコいい~~強すぎる~~大爆破も振り返らない~~!!!

 エンピツ1本で敵3人倒しちゃう『ジョン・ウィック』が好きな人は本作も絶対好きってどこかのレビューに書いてあったけど、たしかにこっちも好き~~!!!

 ただ、こっちはショットガンも特殊道具も使わず、極力ホームセンターの道具で倒すから「ええっマッコールさん、それで倒しちゃうの!? 応用力パねぇ~~!!!」と妙に興奮しちゃった。これからホームセンターに行くときの目が変わっちゃいそ~~!!!

 しかも続編あるの? 絶対観る~~!!!

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デンゼル・ワシントン
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  監督:大森立嗣
キャスト:安田顕、賠償美津子
ジャンル:ノンフィクション
 製作年:2018年
 製作国:日本
上映時間:108分
  評価:★★★★☆
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【あらすじ】

 
母の2年に及ぶ胃ガンの闘病生活が終えて、葬儀も火葬の段階まできた。燃え尽きた母の遺骨を見た息子サトシはふと「遺骨を食べたい」と思う。なぜサトシはそう思ったのか、それには38年もおよぶ母との可笑しくてパワフルな毎日があった……。

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【感想的な雑文】

 原作は漫画家として活躍する宮川サトシがウェブコミックに連載した実録コミックエッセイ。そのため、その描写のほとんどが事実に基づいた“リアルさ”で構成されている。だからなのか、観ているあいだ「つらっ…キツい…」と本音を漏らしそうになる場面が数多くあった。けれど、最後まで視線逸らさずに観れたのは先生が母の死に対して(たとえスローペースでも)向き合う姿勢を見せてきたからだと後になって思う。

 幸いにもまだ親の死別を経験していないが、いつかはその日が必ずやってくる。だから余裕のある間にいざというときの準備をしなければいけない(大変メンタルが削られる作業なのだが…)。本作を観ている間も(まだ後ろ向きだけど)その必要性が重々に感じた。

 劇中の中でサトシは、診療室で一緒にガン宣告を聞いたのにもかかわらず、隣に座る母に「たぶんこの人は死なない」と根拠のない自信を持つ。もちろん親の死をまだ受け入れられない部分もあるのだが、遺骨の件と同様、なぜサトシはそう思ったのか。それにはサトシが中学生のときまで遡る。

 サトシは中学生のとき、急性白血病になった(原作では大学生のときに発症している)。水泳の池江璃花子選手が発症した病気と同じ物である。池江選手のTwitterでも綴られている通り、その闘病生活は耐え難い日々だった。治療中の激痛と副作用、医療モルヒネの意識朦朧など正直生きているか死んでいるか分からなくなる中、自分を支えてくれたのは母親の山本"KID"徳郁を彷彿させる鋭い眼光だった。あの眼光のおかげで今の自分がいるし、その持ち主が死ぬわけがない。だから今度も助かるし今度は自分が助ける、という理由である。

 もう分かっているだろうが、神の子と呼ばれた山本選手も胃ガンで亡くなった(正確には全身転移による多臓器不全)。やはりこの世に無敵などいないわけで、懸命に頑張った治療生活もむなしく、あの眼光の母も家族に見守られて亡くなった。

 また通院生活中、自宅で投薬の副作用で髪も少なくなった母親が具体的な終活を始める。その母親の姿にサトシは苦虫噛み潰した顔で怒鳴ってしまう場面がある。それは母自身が死ぬことを受け入れているわけで、サトシにとって一番見たくない姿なのである。もし自分がサトシの立場だったら、同じことをしてたかもしれない。本編の中で一番キツかった場面だった。

 そういえば母が本格的に入院して、ある晩にイビキをかき始める場面がある。以前ウチの母から聞いた話で、ウチの祖母(母方)が腎臓ガンで末期のとき、病室のベッドで大きなイビキをかいていたらしい。それから数時間後に亡くなってしまった。担当医によると、脳が損傷し指令が滞ることで筋肉が弛緩し、舌を支える筋肉も緩んで呼吸が苦しくなりイビキのような音が鳴る。それは絶命直前に見られることから別名「死のイビキ」とも言われているらしい。それを間近に見た母の証言を覚えていたので、本作がいかにリアルに作られているなのかが分かる。

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安田顕
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

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【あとがき】

《※ここから先は個人的な話》

 ちなみに本作は母と一緒に観に行ったのですが、昔母が祖母を病院で看取るとき、末期の祖母が激痛で叫んで、何本も輸血しながら吐血し続ける姿を見ていたらしいです。それは地獄のような光景で、やっと楽になれると安らかに亡くなっていきました。

 だけど母にとってはやはり耐え難い事実で、実家に帰宅後吐くように号泣して、その姿を見た祖父は「何泣いとんや?」と聞いてきました。「お母ちゃん亡くなったんやで」と母は怒鳴ったのだが、祖父は「だから? アイツやっと死んだから(入院代)もう払わなくてすむ」と言いました。その意見に母の姉も横で同意していたよう(前妻の子だから母親といっても他人だし、性格は祖父に瓜二つだった)。

 普段温厚な母もさすがにブチ切れたが、それ以上に祖父からブン殴られました。まだ幼稚園にも通えない小さい兄の目の前で。

「んなことより知ってんだぞ。アイツの隠し口座あんの。はよ出せやゴルァ」と髪の毛を掴みながら脅かしてきました。

 それは本当だった。だけどそれは母と祖母が2人で暮らすためにコツコツ貯めた資金で、その約束は何があっても母は守るつもりだったが、怖がって泣く兄にまだ火が点いた煙草が入った灰皿を投げつけたことで母は通帳を差し出した(祖父は金のためなら実の母親を鉄パイプで殴り続ける人だったので)。

「ホンマおまえ頭までブッサイクやな(笑)」←幼少の頃から言われてきた言葉

 祖母も形見も失ったことで精神ボロボロになった母は、新幹線で家に帰ってすぐ父に話した。

「え? 何が悲しいの。ババァ死んだだけじゃん」

 祖父と全く同意見だった。通帳のことはまだ話してなかったが、それも意味のないことだった。

「そんなこと言わないで、お願い」と母は父に抱きついたが、「気持ち悪っ」と母を突き飛ばしました。そして母は精神を病みました。

 朝も晩も突き飛ばされた場所の家の狭い廊下に倒れて、「クソ邪魔」と父に足蹴りされて、もう戻れそうにないところを小さい兄が「ママごめん…ママごめん…」と揺すりながら泣いて謝っていたらしいです。事情がまだ分からない兄は自分のせいだと勘違いしていて、その姿で母は意識を取り戻せた。

 それから30年以上、「母親が死んで悲しむのは異常なこと」と(冷静に考えて普通じゃない)呪縛に囚われ続けていましたが、本作を観たことで母はようやく当時の自分の気持ちが肯定されたと、本作を観れたことに大変感謝していました。だから私からも原作者と編集スタッフと映画スタッフに感謝を申し上げたいです。

 本当に素晴らしい作品をありがとうございました。
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  監督:ウェイン・ワン
キャスト:ハーヴェイ・カイテル、ウィリアム・ハート
ジャンル:ヒューマンドラマ
 製作年:1995年
 製作国:アメリカ
上映時間:113分
  評価:★★★★☆
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【あらすじ】

 
1990年の夏。ブルックリンの街角で小さな煙草屋を営むオーギーは、14年間毎日同じ時刻の同じ場所で同じ写真を撮影していた。煙草屋の常連客で小説家のポールは、数年前の銀行強盗の流れ弾で妻を亡くして以来、スランプに陥っていた。ぼんやりして車にひかれそうなったポールを助けた謎の少年ラシードは、お礼にポールの家で2晩ほど泊めてもらった……。

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【感想的な雑文】

 
まず序盤のあらすじを書くとこうなる。どうも惹かれる雰囲気を感じない。もちろんここから彼らを中心とした出来事が徐々に広がっていくが劇的ではない。だけど、どんな映画よりもドラマチックだった。

“信じる者が一人でもいれば、その物語は真実にちがいない”――ポール・オースター

 原作は現代アメリカを代表する小説家ポール・オースターがNYタイムズに載せた短編小説。その短編に感銘を受けたウェイン・ワン監督が自ら映画化権を取り、ポール自身が脚本を書き下ろした。その映画はたった1館で9万人を動員し、全国で大ヒットして、世界三大映画祭のひとつベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した。

 こういう流れ、最近どこかで聞いたことありませんか。『カメラを止めるな!』と似た経路を辿っています。というより本作のほうが20年も前のことなので、そういう伝説的ヒットの走りである。もし『カメラを止めるな!』で普段なら出会わない単館上映作の魅力にハマったら、ぜひ本作も観てみてほしい。

 燃えてゆく煙草のように、大きな起承転結もなく淡々と日常が進むだけ。あるのは丁寧に描かれた人物と最低限の演出と音楽。それだけでとても美味い映画は作れる。そして観る回数分だけの違った感想を抱くかもしれないので、何かを感じたら次回もまた何かを感じてほしい。

 それにしても煙草を吸う彼らの姿が異様に色っぽくてカッコいい。自分は煙草は苦手だし今後も吸う気は一切ないが、それでもアクセントとなる煙草の存在は肯定的に惹かれる。過激な嫌煙活動を見てるよりはずっと心地良い。そういう意味では、こういう作品は二度と作られないのだろうな…。

 どこかで読んだ「20世紀を象徴する名作映画100選」に本作がエントリーされているのも納得である。

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スモーク(字幕版)
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ハーヴェイ・カイテル
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  監督:フィル・アルデン・ロビンソン
キャスト:ケヴィン・コスナー
ジャンル:スポーツドラマ
 製作年:1989年
 製作国:アメリカ
上映時間:107分
  評価:★★★★☆
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【あらすじ】

「それを作れば彼はやってくる」農夫はトウモロコシ畑の中で啓示を聞いた。それが野球場のことだと無意識に悟った農夫は家族の協力の下(それ以外の周囲は大反対)、収穫前の畑半分を潰して立派な野球場を完成させた。だが何も起こらない日々が続くなか、夜の野球場に一人の野球選手が立っていることに気づく……。

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【感想的な雑文】

「感動した泣いた」とか表面的な因果ではなく、さらに深い部分にある琴線に触れる不思議な体験がこの野球場から全てが始まって、たぶん眼球ではなく心臓から泣いた…すっごく良い映画…ラスト綺麗…好き…。

 野球はどこか人生に似ている。野球は一人の活躍では決して勝てない。誰かの協力、誰かの決断、誰かの支援、人生の困難の半分は団体戦だ。

“一人はみんなのために、みんなは勝利のために”――『三銃士』アレクサンドル・デュマ(訳:竹村猛):角川文庫

 勝利を信じたい私たちは目の前の1ゲームに夢の舞台を投影しているのかもしれない。やっぱり野球って良いなぁ…!!

 また本作が上映された当時ほど今は活気が減ったが、アメリカ人にとって野球がどれだけ愛されたスポーツなのか、よく分かった。これは日本人にとっても共感できることだと思う。甲子園・プロ野球・WBC、舞台の地が変わろうと熱気が変わらないのは野球ぐらいだ。

 今アメリカ人にとって国民的スポーツと言えば圧倒的にアメフトだ。やはりその躍動感とエンタメ感には勝てない部分が目立ってしまう。だけどスター選手と他の選手のヒエラルキーはアメリカンドリームの暗い影で大変えげつない。

 一から畑を耕すようにチームの勝利は一人では叶わない。誰かからのフォローで初めて勝利が見えてくる。そしてその勝利には不思議なご縁が繋がっていて、その繋がりの強さから成り立つんだ。自分が今何をやっているのか分からなくたっていい。きっと何か見えないご縁でやっている。それは何かの土壌となる。その土壌は素晴らしい野球場にもトウモロコシ畑にもなれる。それさえ知っていれば人生に無駄なことなんてない。そう思える映画だった。

 個人的に老年のアーチー・グラハム選手にバート・ランカスターが出演していたのは驚いた。彼は戦後の映画史を象徴する俳優である。主に西部劇で活躍していて、ワイルドな男性像を彷彿させていたが、1963年『山猫』にてイタリア統一運動で衰退していく高貴な伯爵の葛藤が評価された(本作には伯爵の甥で活動家の青年役にアラン・ドロンが演じている)。世代的には古参の俳優なのだが、こうして動く姿が見られるとは思わなかった…。

 彼は本作の次作『裁かれた壁 アメリカ・平等への戦い(1991年)』を遺作に去った。『裁かれた壁』の主演した黒人俳優シドニー・ポワチエといえば、1967年『夜の大捜査線』の主人公ヴァージル刑事である。この映画もまたクライムサスペンスの名作として上げられ、自分もつい最近観たばかりだ。村社会からの黒人差別に黙り耐えて事件を解決させる姿は高倉健にも通じる“漢”を覚えさせる。その彼と最後は共演したと言うから興奮が収まらない…!

 本作でグラハム選手は最後トウモロコシ畑に消えていく。その後ろ姿は自身の死期を悟って、栄光なる夢の舞台を去っていくようにも見える。グラハム選手が去った野球場には農夫を演じるケヴィン・コスナーが立っている。ケヴィン・コスナーは今でもアメリカ映画の第一線で活躍する俳優だ。グラハムの背中を農夫はしっかりと受け継いでいる。この一作だけでも、映画の輝かしい歴史を感じさせる。この感動をもう一度噛みしめたいので、何か人生の節目を迎えたときにまた観ると思います。

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ケヴィン・コスナー
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  監督:ピーター・バーグ
キャスト:マーク・ウォールバーグ
ジャンル:ノンフィクション
 製作年:2016年
 製作国:アメリカ
上映時間:107分
  評価:★★★★☆
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【あらすじ】

 
2010年4月20日、メキシコ湾沖約80kmにある世界最大級の石油掘削施設が海底油田からの天然ガス逆流の引火により大爆発が発生。海上一面が炎の海と化した。だが、それは歴史上最悪の“人災”でもあった……。

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【感想的な雑文】

 
やっぱり徹底とした安全管理は必要だし、テストに掛かるコストは微塵もケチっていけないと改めて痛感した。

 前半は利益重視の上層部との衝突シーンが続くが、噴出事故発生後からの展開が怒濤続きで1秒たりとも見逃せない。しかも実話だから悪化する事態に余計に頭を抱えてしまう…。

 テレビで観ても迫力があったのだから重低音が効いた映画館で観たら更に良かったんだろうけど、とにかく現場が地獄絵図すぎて関係者じゃないのにイップス(心理的原因で出来なくなる症状)引き起こしてしまいそう…。

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マーク・ウォールバーグ
2017-08-16
  • 楽天市場
  • 7net
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      監督:ディーン・デヴリン
    キャスト:ジェラルド・バトラー
    ジャンル:ディザスター
     製作年:2017年
     製作国:アメリカ
    上映時間:109分
      評価:★★★★☆
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    【あらすじ】

     
    2019年、世界は歴史に残るような大災害に見回れていた。被害国である18の国が共同で、ダッチボーイという世界中の天候を制御できる災害防衛システムを開発した。そのシステムを国際気象宇宙ステーションに搭載することで、人類は災害に恐れない未来を掴んだ。

     2022年、そのダッチボーイが何者かにハッキングされた。犯人の要求が分からないまま次々と未曾有の大災害が世界中で発生していく……。

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    【感想的な雑文】

     
    いやぁ、めっちゃ面白かった!

     昔からディザスター(災害パニック)映画好きでよく見てきて、今回新しいお気に入りの一作が出来た。

     ただ自然災害が起こるだけでなく、最新鋭の宇宙ステーション(SF)やサイバーテロとの頭脳戦(推理)も良い塩梅に調合され、個人的に眼福の娯楽映画だった。

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    ジェラルド・バトラー

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    【あとがき】

     円盤で置いておきたいけどBlu-rayほどではないのでDVDで欲しいです。

     でも値段を調べるとBlu-rayの方が安かったので、それなら高画質なBlu-rayを選びたいです。
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      監督:伏原健之
    キャスト:津端修一・英子樹木希林(ナレーション)
    ジャンル:ドキュメンタリー
     製作年:2016年
     製作国:日本
    上映時間:91分
      評価:★★★★☆
    ---------------

    【あらすじ】

     
    90歳を迎えても現役の建築家として活躍する津端修一。たとえどんなに時間と手間がかかろうと、若い頃から決めている“依頼主の希望を第一”をモットーに丁寧な仕事ぶりが評判だった。衰えを感じさせない彼がこれほどいきいきとした毎日を過ごせるその秘密は、87歳になる妻英子との悠々自適な生活にあった……。 
    ■□
    ■□■□■□■□

    【感想的な雑文】

     
    本作を知った当初は老夫婦の暮らしを追ったドキュメンタリーなど興味持てなかったが、様々なメディアで褒賞・推奨コメントを見かけるので観てみた。

     まず、人生まだ若い内の今に本作に出会えたことを感謝したい。

     欲なく、淡々と、互いを尊重し、暮らしを慈しむ。人生コツコツ。有難う。


    ■□
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    つばた 英子
    文藝春秋
    2018-01-04

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      監督:トラヴィス・ナイト
    キャスト:アート・パーキンソン、シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー
    ジャンル:アニメ
     製作年:2016年
     製作国:アメリカ
    上映時間:101分
      評価:★★★★☆
    ---------------

    【あらすじ】

     いつの時代でもない遠い昔の日本。少年クボは海に突き出た崖の洞窟で衰弱した母と一緒に暮らしていた。クボは左目を失っているが不思議な力を宿しており、村に下りては魔法の三味線を奏でて、いきいきと動く折り紙の人形劇で生計を立てている。そんな日々が続くと思ったとき、そこに突然母の妹と名乗る怪しい黒衣をまとった双子が現れたことからクボの壮大な冒険が始まった……。

    ■□■□■□■□■□

    【感想的な雑文】

     
    これは日本で配給が決まる前から気になっていた一作。

     外国が日本を舞台にストップモーション・アニメを作るなんて興味ばかりが湧くし、日本で公開するならより良い設備の映画館で絶対観るべきだと期待を大に観賞した。

     その緻密なクオリティ、唯一無二のエキゾチックな世界観、何より日本へのリスペクトが沁みる…!!
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      監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
    キャスト:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード
    ジャンル:SF/サスペンス
     製作年:2017年
     製作国:アメリカ
    上映時間:163分
      評価:★★★★☆
    ---------------

    【あらすじ】

     2049年、ロサンゼルス市警の「ブレードランナー」として旧型のレプリカント(人造人間)を「解任(抹殺)」する職務に就くKは、ロサンゼルス郊外の合成農場を営む逃亡レプリカントの解任するが、その庭にある枯れ木の根本深くから遺骨の入ったトランクを見つける。

     検死の結果、帝王切開の合併症で約30年前に死亡した女性だと判明した。ただ遺骨には製造番号が刻まれており、生殖機能を持たないレプリカントであったことも判明する。事態の深刻さを察した市警本部はKに徹底的な情報処分を命じる。レプリカント製造を管理するウォレス社を訪れたKは、過去の記録から遺骨はレプリカントのレイチェルであること、そして逃亡直前にロス市警の元ブレードランナーであるリック・デッカードと恋愛関係にあったことを知る……。

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    【感想的な雑文】

     前作の『ブレードランナー(1982年)』、前作と本作を繋ぐサイドストーリー『ブレードランナー 短編三部作(YouTube:2017年)』両方とも観た状態での観了。

     感想は言えない、何を話してもネタバレに繋がりそうで気軽には話せない…。

     でも『ブレードランナー』で描かれた未来の映像美に感動した人、純粋なSFを観たい人に薦めたい。

     観る前に唯一アドバイスすると、前作の『ブレードランナー』観てないと本当に分からない内容となっている。

     つまり、それぐらい正式な続編を意識した内容なので、観て損することは絶対ない。

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    ハリソン・フォード
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      監督:三浦大輔
    キャスト:佐藤健、菅田将暉、有村架純、二階堂ふみ、岡田将生、山田孝之
    ジャンル:サスペンス
     製作年:2016年
     製作国:日本
    上映時間:97分
      評価:★★★★☆
    ---------------

    【あらすじ】

     就職活動の情報交換のために一部屋に集まった5人の22歳。内定だけが肯定とされる就活を通して自身が「何者」なのか、それぞれが思いや疑問をツイートに抱かせて就活に立ち向かっていた。だが、それは表の顔。内定が決まらない中、お互いの就活へのスタンスや取り組み方の違いに嫌悪感を抱き、やがて人間関係にも歪みが生じ始める。そして「内定者」が現れたとき、見えてきたのは自身すら知らない裏の顔だった……。

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    【感想的な雑文】

     本作は一部屋に偶然集まった5人の大学生の『Twitter』を通して見た就活にまつわる精神密室劇だが、ただ単に「今時の就活生たちの一部始終を描きました」では終われない人間の弱さ・怖さ・醜さがそこにはあった。

     自分が仲間と居る時に書くツイートを演劇の観客として見たとき、何を思うか。原作が世に発表されたとき、一部ネットでは「就活生を殺す小説」と呼ばれていた。それほど読者を世界に引き込ませるのだから、直木賞を受賞するのも納得できる。

     一見刹那的題材に見せといて、21世紀前半の社会体制を普遍的に描いているので、自分たちが50年前の映画を観たり、100年前の小説を読むように、きっと50年後も100年後も見られるでしょう。

     そして劇作家でもある三浦大輔監督の畳み掛ける後半の演出がニクいほど素晴らしい。演劇に挫折した主人公と無意識に比較してしまうのも計画なのか。

     あと映画の結末は原作と少し違っている。でも、それは上映97分以内に無理やり収めたとかでなく意図的に。97分以降も彼らは生きていると知らせる為に。

     ずいぶんと長くなったが……この作品は小説的にも映画的にも傑作であると普遍的に証明された、と自分の中で思っている。

     これから就活を迎える就活生には大変キツい内容かもしれないが、端の見えない社会の大きい流れに乗っていく・乗らされていく彼らの姿をTwitterのように観客から見てみるのも“アリ”だと思う。

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    佐藤健

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    【あとがき】

     --と、ここまでが当時映画館で観た感想で、あれから就活はともかくSNSの形は大幅に変わり、今や『LINE』『Instagram』が若者の(ヒエラルキーも含めた)コミュニケーション・ツールとなってます。就活を控える現在の大学生(二十歳前後)が観たら、終始『Twitter』しか出てこない環境にどういう感想を抱くのでしょうか。

    「本作は2012年時点の就活スタイルを描いている」と細やかな時代背景を汲み取る読解力があるか別に問われそうです。
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